【SW】ブルックリン、休日の朝、陽は高く。 休日初日の朝は素晴らしい。
シャーロックは心の底からそう思っていた。すでに陽は天高く登り、朝というには遅すぎる時間であることは十分理解しているが、それでも素晴らしい朝だ。
レースカーテン越しに差し込む光でキラキラと光る金髪をひとすくいして唇を近づける。髪先にキスを贈ってウィリアムのあどけない寝顔を堪能する。シャーロックはこの時間がとても好きだった。
昨晩、無理をさせた恋人はきっともう少しだけ眠ったままだろう。
良き彼氏としては今すぐにベッドから出て、紅茶やサンドウィッチなどの軽食を用意するべきだ。が、ウィリアムの寝顔をじっと見て、無防備な彼の頭を撫でて、時々発せられる可愛らしい母音を聞く時間が惜しいと思ってしまう。
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