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    なかた

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    なかた

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    天馬と万里
    イベントのミニトークでもブログでも仲良しエピソードが出て嬉しかった記念

    #皇天馬
    royalHorse
    #摂津万里
    "jinwanli
    ##A3!

    ちょっと目を離した隙に万里さんが消えた。
     いや、もっと詳しく言うなら、俺がトイレに行きたいと声をかけると万里さんはもう少しピアスを見たいと答えた。だから、そこで分かれて俺は用を足し、来た道を戻った。はずなのに、どういうわけか元の場所にたどり着くことはできなくなってしまったというわけだ。
     おかしい、俺が途中で道を間違えて迷ったなんてことはないはずだ。決して、それはない。かといってこのまま万里さんをほったらかしておくわけにもいかない。そこで、連絡を取るためにポケットからスマホを抜き出す。
     LIMEのトーク画面を開いて、通話のアイコンに指を伸ばす直前、妙に視線を感じて俺は辺りを見渡す。けれど、こちらを見つめる人の姿はない。人でないということはもしや……意識した途端、急に身体に悪寒が走る。嫌な予感を振り払うため移動しようと前に出した足はなぜか動かなかった。何かにひっぱられている。恐る恐るに視線をやるとヒーローのフィギュアを持った少年の姿があった。

    「もしかして、俺のファンか?」

     特撮作品に出て以降、子供のファンが増えた。もし、同世代やそれより上の世代のファンに声をかけられたのなら、今はプライベートだからと説明をしてファンサービスを断ることも考えたが、ヒーローのイメージを守るためにも子供は無碍にできない。
    握手をしていると、気づけば周りに人だかりができていた。ああ、やってしまった。これでは万里さんを探すどころではない。開き直ってサングラスを外したところで、その腕が強く引っ張られた。

    「万里さん?!どこいってたんだ」
    「それはこっちのセリフだよ。目ェ話すんじゃなかった。でも、人だかりが見えたからすぐ見つけられてよかったぜ」
    「悪い。ファンには申し訳ないが行こう」

     出口を目指して歩き出すとまた万里さんにそっちじゃねえと腕を引っ張られる。

    「俺との買い物、こんなに大変な目に合うこともあるのになんで付き合ってくれるんだ?」
    「俺の人生、いつでも最短ルートなんだ。たまには迷子探して回り道すんのもいいだろ」
    「俺は迷子じゃない!!」
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