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    ato_dream_

    夢小説を書いております。主にenst凪砂(その他も)

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    enst凪砂夢

    凪砂くんとチョコレート🍫

    #enstプラス
    enstPlus

    彼とチョコレート 乱凪砂 最近忙しい彼に何かしてあげられることはないかなと思い、少し高級なチョコレートを買ってあげることにした。
     デパートへ赴き、キラキラと宝石のように輝くチョコレートのショーケースを前にして私の胸は弾む。上品な色の包装紙に真っ赤なリボンが施されていて、満足しながらデパートを出た。彼がどんな反応をするのか楽しみだ。

     夜ご飯を食べ終わった彼に例のチョコを渡す。すると、パァッと音がするかのように喜んでいて、目をキラキラと輝かせながら食べていた。疲れも少しはとれたかな?と思い私も嬉しい。
    「君は食べないの?」
    「私は良いよ。凪砂くんのために買ったものだから」
     やんわりと断ると彼は少しの間黙ってしまう。悲しませちゃったかなと思い、話しかけようとすると口の中にいきなりチョコ入れられて驚く。
    「美味しいから、君と共有したかった」
     やられた。でも悪戯に笑う彼が可愛くて、幸せを感じながらありがとうと伝える。
    「美味しい?」
     微笑みながら尋ねる彼は何だか楽しそうで、嬉しい。

     片付けようとすると不意に名前を呼ばれる。返事をしようとしたら顔が近づいてきて軽くキスを落とされた。チョコレートが仄かに香る甘いキスだ。
    「い、いきなり、どうしたの?」
    「共に食べることができて嬉しかったから。……いつもありがとう」
     微笑んだ彼を見て私の心も満たされる。チョコレートよりは私で疲れを癒してくれたみたいで、彼女冥利に尽きる。愛されてるなという気持ちになり、だらしなくなる顔を抑えられない。
    「どうかしたの?」
    「何でもないよ。私もキス、していい?」
     何も言わずに微笑む彼を同意と捉える。彼の胸板に手を当てて、彼の身長に合わせるために背伸びをして、ちゅっと軽くキスをすれば満たされた顔をしてくれる。
     恥ずかしくて彼の目を見れないが、そのまま彼の腕の中に入り「好き」と零せば、「好き」と返される。優しく包み込んでくれる彼に、私の疲れた心も体もチョコレートのように溶けていった。
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