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    mizutarou22

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    mizutarou22

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    16一周年おめでとうございます!テラディオで短いお話です。

    #テラディオ

    これから先も「また皆様に逢えて良かったですね」

    「ああ」

     そう言って私とテランスは一緒に一つのベッドで眠ろうとする。今日は本当に良い一日だった……。

    ◆◇◆◇

     オリジンでの闘いが終わった後、テランスと共に旅に出てしばらく。私たちはまたあの思い出深い場所……イフリートたちがいる『隠れ家』を訪れようと決めたのだ。なぜならオリジンでの闘いから一年が経ったのだ。私は旅をしながらふとそのことを思い出し、『隠れ家』にいる皆にまた逢いたくなったのだ。あの場所にはたくさんの思い出がある。短い間だったがあそこにいる者たちと親しくなることが出来た。恩師にも再び逢うことが出来た。アルテマとの闘いが終わった後も、ボロボロになった身体を『隠れ家』のなかでリハビリを重ねて、療養した。身体が回復した後に、己の人生を見つめなおし、テランスと共に旅に出たのだ。そして、オリジンでの闘いからもうすぐ一年経つと気づき、皆は元気にしているだろうかと『隠れ家』を訪ねてみたのだ。

     『隠れ家』にいた皆は元気そうで、突然の訪問だったが皆喜んでくれて、すぐラウンジで宴となった。オリジンで共に闘ったイフリートもジョシュアも元気そうだった。ハルポクラテス先生も涙を流し、再会を喜んでくれた。エッダの子供も、もう「ママ」と言葉を発せられるようになり、子供の成長の早さには驚かされた。私もその姿に嬉しくなり、エッダの子供をだっこしてみたが、母親じゃないと嫌なのか泣いて暴れ出し、慌ててすぐにエッダに子供を返した。その光景を見ていた皆が楽しそうに笑っていた。もちろんテランスも。キエルも元気そうで、「早く大人になって、お医者さんになりたい」と微笑んでいた。その夢はきっと叶うことだろう。皆、それぞれ新たな人生を歩んでいる。まだヴァリスゼアは完全に平和になったとは言えないが、皆少しずつより良い世界にしようと頑張っている……。

    ◇◆◇◆

    「テランス」

    「はい?」

     『隠れ家』の皆と別れ、旅を再開した私たちは、夜、街の宿に泊まることにした。窓の外は、月が綺麗に輝いている。

     私はテランスの腕の中で、テランスの温もりに包まれながら言葉を紡ぐ。

    「あれから一年経ったとはいえ、まだまだ世界は混乱に満ちている。私も己の人生、この先に何が待っているのかわからない。それでも……お前と共に、これからも歩んでいきたい」

     そう呟き、私は顔を少し上げてテランスの唇にキスをした。唇が離れるとテランスは目を細めて、囁いてくれる。

    「ええ……一緒に見ていきましょう。この世界の未来を」

     私はその言葉を聞いて安心する。そしてもっとテランスの身体をぎゅっと抱きしめる。その温かさは私の心を満たしてくれる。

     テランス、一緒に、これからも頑張ろう。共に、生きていこう。

     私はそう心の中で呟き、テランスに包まれながら目を閉じた。
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    mizutarou22

    DONEテラディオの二人がコスタ・デル・ソルへバカンスに行く話です。謎時空な現パロです。FF7リバースをプレイしていたら二人にも行ってほしくて…。リバースのネタバレは無いと思いますが一応注意してください。
    あなたが一番綺麗 遠くからさぁ……と音が聞こえる。その音は私を落ち着かせ、身体が勝手に胎児のように丸くなろうとする。しかし足を丸めようとしたところで、ふと温かい何かに当たった。そこで私は意識が少しずつ覚醒していく。目をふっと開け、視界に映ったのは……。

    「おはようディオン……目、覚めた?」

     目を開いた先にいたのは私の最愛の夫、テランスだった。テランスが微笑みながら私の髪をそっと撫でる。私はその撫でられる気持ちよさにうっとりとして、テランスがしてくれている腕枕に唇を近づけ、キスをする。

    「ああ……波の音で目が覚めてしまったようだ」

    「綺麗な音だね、ディオン」

    「ああ……」

     そう、私たちは今コスタ・デル・ソルというリゾート地へ来ている。温かい……というよりカッと太陽が照り付ける暑い気温で、ここにいる人々は薄着や水着で街中を歩いたりしていた。街も活気があり、皆楽しそうに催し物に参加したり、また様々なお店が軒を連ねており、そのなかでショッピングを楽しむ者もいた。
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