お前に惚れてるの知らなかったのか?「松本は優しすぎるピョン…だから、俺みたいな奴につけ込まれて、捕まってしまうピョン。もう逃がしてやれないピョン……かわいそうに」
満足そうな、でも寂しそうでもある表情で見つめてくる深津に、言われた事がよく理解出来ず、首を傾げながら返事をする。
「…優しい?、何でそんな発想になったか分かんねえけど、逃げるつもりも離れるつもりもないから、別に可哀想じゃないだろ」
「……ピョン?」
珍しくポカンとした顔の深津を眺めて、ニコリと笑う。
「俺もお前が大好きってことだよ!ばーか」
目の前の坊主頭を優しく小突いた。