三松 大きく愛を叫ぶ大学でまさか苦渋を舐めさせられたヤツ…湘北の14番、三井がいるとは思わなかった。味方になるのなら、頼もしいチームメイトだとは思いつつも、どうにも落ち着かない状況に諦めるしかないと肩を落とした。
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ついこの間まで肩を落とし、落ち着かない日々を過ごしていたが、三井はそんな俺を気にすることなく、グイグイと距離を詰めてくる。
そんな三井に絆されはじめているのは、癪なので態度に出ないよう、気をつけて過ごしていた。
そんな中、自主練後の片付けで、まさか急に告白されるなんて思いもよらないだろう…
「なあ」
「ん?」
「好きだーー!!」
「はっ!?」
「首を洗って待ってろッ!松本稔!!ぜってぇ、俺に惚れさせてやるッ!!」
フハハハハ!!と笑いながら満足げな顔をする三井に、あんぐりと口を開けながら見つめる。
(毎日、顔を合わせるのに ︻首を洗って待っていろ︼は使い方違うだろ……)
急な告白に混乱した頭で考えつつ、これからの大学生活が違う意味で落ち着かなくなることは、容易に想像がつくのだった。
おわり