深松 今日も一日お疲れさま 急に横に座ったかと思ったら、グイグイと体重をかけながら押してくる。それで押し倒されるほど柔な体幹ではないが、わざと床に倒れてやると、一緒に身体の上に倒れ込んできた。
「どうしたー?」
「……」
胸元にいる深津は話そうとしない。形のいい後頭部を撫でながら、話し始めるのを待つ。
「……疲れた」
「ん、今日もキャプテン業、お疲れさま。」
「今日の沢北は集中力が無かったし、マネはピリついてたし……散々ピョン」
グリグリと頭を擦り付けてくる深津を抱きしめ、宥めるように背を叩く。
「大丈夫、お前が頑張っているの分かってるよ」
「……ん」
久しぶりの甘えたな深津を可愛がるのもいいものだ。キスを降らせながら、ぎゅうっと抱きしめる。
「充電できたか?」
「ピョン」
先程よりは元気な声が返ってきた。でもまだこのままでいたいから、もう少し抱き枕のままでいてくれ。
おわり