初夜色々(3本立て未完)初夜①
没理由:初夜に辿り着きそうにない
あらすじ:政府の命令で一般女性と結婚することになった審神者の話
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真っ白な部屋だった。
控室とは名ばかりだ。窓ひとつなく、腰かけている椅子が一つだけの部屋。出口といったら傍にある扉一つ。その扉の前には男が一人立っていて、逃げ道などどこにもない。
「もう少しで新婦様のご準備が整いますので、お待ちくださいね」
居心地の悪さからもぞりと体を動かすと、その度に機械のような正確さで全く同じセリフを繰り返すその人間の気味の悪さといったらなかった。薄っぺらな微笑を顔に張り付けた男は、あちらの手の者にいくら握らされたのか、私が少しでも不審な動きをしないよう監視しているのだ。
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