お月見「ねぇねぇロナくん、もし私がかぐや姫だったらどうする?」
今日は十五夜。ドラルクお手製の月見団子を頬張っている俺に向かって突拍子もない話題を振ってくる砂。
「姫だぁ?鏡よく見て物言えよ、ガリガリ砂おじさん」
「ハー?そのガリガリおじさんにベソかきながら告白してきたゴリラはどこのゴリラですかー??」
そう、こう見えて俺たちはオツキアイしている。
大喧嘩の末実家に帰ったコイツを迎えに行き、泣きながら告白したゴリラは何を隠そうこの俺なのだ。
「殺した」
軽やかにジャブを放って殺しながら一応続きを聞いてやる「んで?お前がかぐや姫だったら?」
「そうそう。もし私とジョンが月に帰っちゃう~ってなったら君、どうするのかなって」
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