魏無羨の巣作り編 ふわりと蓮の香りがして、藍忘機は目を覚ました。
「魏嬰」
「藍湛、起こしてごめん。悪いんだけど今着ているその服を貸してくれないか?」
魏嬰と番になって半年が経った。
どうやら彼は巣作りをしようとしているようだ。巣作りが始まったのであれば、もうすぐ発情期がやってくるのだろう。
「こちらへ」
「本当にごめん。気持ち悪いだろ? でも本能に逆らえないんだ。許してくれ」
藍忘機はベットから身体を起こし、服を脱ぎ始めた。顔色が暗いが頬だけは異様に赤い魏無羨は拙い足取りでベットへ向かう。
魏無羨が伸ばした手を藍忘機は掴み、そのままベットの中に引き摺り込んだ。
「……藍湛?!」
魏無羨の服をビリビリと破き、火照りで熱い身体が露わになっていく。
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