モラトリアムな日々-デインで実験してみよう-「ダーイ、今日は古文書で見つけた呪文を試したいから手伝ってくれよ」
「なに?」
「ミナデイン」
「ミナ??デインってことはライデインとかギガデインと同じ系統なの?」
「そうそう、なんかさ古の呪文で、複数名で発動する呪文らしいの」
「ポップ、ライデインも使えるようになったの?」
「おれ、おまえの親父の血を飲んだじゃねぇか」
「あ、うん、まぁ」
「だったら雷精がいい感じに誤認して契約してくれるんじゃないかと思ってしてみたわけよ」
「うん」
「契約できちゃったわけよ」
「できちゃったわけか」
「ミナデインって本当は3人とか4人以上が望ましいみたいなんだけど。おれが両手でそれぞれ発動させて増幅させて、おめぇに良い感じにそれを渡しておめぇが撃てばできんじゃねぇかなあって」
「ポップ」
「あん?」
「おまえ さらっと難しいことをやろうとしているの気づいてる?」
「別系統を組み合わせるメドローアよりも楽だろ」
「おれとおまえの呼吸っていうかタイミングも難しそうだけど」
「天地魔闘を崩すより楽だろ」
「それもそっか」
「なぁんか人間離れしてきたなぁおれたち」
「いや、おれもともと半分人間じゃないし」
「そういやそうだな」
「じゃあ いつもんとこまで行こ」
などと笑いながらのある日。