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    shuran_bond

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    #アロルク深夜のワンドロワンライ祭り
    肉で参加させていただきました。いっぱいおたべ。

    7/17ワンドロ:肉アーロンは肉を好む。かつ、肉の量を求める。
    あの身体能力を支えるエネルギー源と思えば仕方ないのか……と認めたくないほどに肉を食うりルークの財布は頻繁に薄っぺらくなり、アーロンが求める肉の量は増えていった。
    そしてそのうちに肉の量にプラスして"ドギーが焼け"という言葉が加わり、アーロンの好む焼き加減を理解した頃、ルークははたと気づいた。
    アーロンの食事の所作がきれいだ。いや、特大スペアリブの端を手で掴み、豪快にかぶりつく姿に繊細さは無いのだが、なんと言えばいいのか、見てはいけない何かを感じてしまう。
    肉に押し当てた犬歯が食い込み、引きちぎり、咀嚼をそこそこに嚥下する。滴る肉汁を舌で掬い、またかぶりついて、カリ、カリと肉を骨から外してキレイにしていく。
    じゅる、と、骨に口付け、肉の残りが無いことを確認してその骨を投げ、次の肉へ。そんな品の無い所作が、どこか美しく思えた。
    それはハンバーグなどの骨のない肉でも同じように。
    フォークを突き立てて、肉を口に運ぶ。見ているこちらが胸焼けしそうな勢いで飲み込まれていく肉は飲み物のように山を減らしていく。だが汚らしくは無い。豪快で粗野な仕草だが、溢すことなく平らげていく。口元を汚すことすらなく、汚れるとしたら、それこそ骨付き肉を手掴みで食べていた時くらいだ。
    そしてその汚れた指先を、べろりと舌で舐めて綺麗にする。それを、美味しそうに食べるなぁと思えた頃を懐かしく思いながら、ルークは息を吐く。最近、ルークはそんなアーロンの食事風景から目を逸らすようになっていた。だってほら、君が食べる肉のように、綺麗に食べられたいなんておかしいじゃないか。

    そうして目を逸らすから、肉を見る時と同じようで、それより焦がれた瞳をアーロンが向けていることに、喰われる瞬間まで気づかなかった。
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