未定【オフラインプログラミング】
※ジャイロと
※その心はシステムか否か
「……よし、動いてもいいぞ」
デスクの横に座ったまま目を閉じていた082に伝えれば、彼女は何度か瞬きを繰り返したのちに、こっちに視線を寄越した。
相変わらず無表情で、私の手元をじっと見ている。
「これが『瞬き』ですね」
「他にもいくつか、生き物らしい動きをプログラミングしてみたが……まあ、そのうち分かるだろ」
「視界も良好です」
新しく組み直した動作プログラムを転送したばかりだが、今のところ不具合などは無いらしい。
「街に行きたいなら行ってもいいぞ。インターンが買い出しに行ってるから、合流すればいい」
「インターンさんのお手伝いをしてきます」
1994