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    満ツ雪

    @32_yu_u

    相出しか書けません

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    満ツ雪

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    相出前提トガ出の読まないほうがいい話。バッドエンドもバッドエンドというか最初から最後までバッドです。出くんがひたすら狂ってる話。先生死後。

    救いのない話「行っては駄目だ緑谷君!!」
    「デク君お願いうちらの話を聞いて!!」
    「緑谷!つらいのは分かる、でもな、現実を見ろ!」


    「相澤先生はもういないんだ!!!」


    僕の背中にぶつかるみんなの声。
    動くことすらままならないのにみんな、必死に叫んでる。
    その言葉が、僕の背中を押してるなんて思いもしないんだろう。

    一歩、一歩、僕は歩みを進める。

    轟くんの一撃、痛かったなあ。
    上手くかわしたつもりだったのに、左足だけ氷漬けにされた。
    感覚の無い足をずる、ずるって引きずって僕は進む。

    進む先にいる人が、手を広げて僕を待ってくれているから。

    「何言ってるのみんな。相澤先生なら、」

    手を伸ばせば届く。
    触れた身体は温かい。
    僕を抱き上げてくれた先生にぎゅうとしがみつく。

    「“ここ”にいるよ」

    にっこり笑った僕に、麗日さんが泣き崩れる。

    「目ェ覚ましてお願い!!それは相澤先生や無い……!!」
    「酷いな麗日、緑谷が俺だって言ってんだ、それを否定するのか?」
    「黙れトガヒミコ!!緑谷君をどうするつもりだ!!」
    「どうって、なあ、緑谷は、どうしたい?」
    「連れて行ってください」
    「緑谷!!!」

    誰も僕たちを追いかけることなど出来なかった。
    だってみんな僕が倒したから。

    みんなが僕たちの邪魔をしたから。

    相澤先生はもういないなんて嘘をつくから。

    だってここにいるのに。

    どうして分からないのかな。




    「相澤先生、」

    にこって笑って僕は、先生の背中に腕を回す。腰のホルダーからスラリとナイフを抜いたら、刺す前に突き飛ばされた。
    受け身を取って対峙する。相澤先生は困ったように両手をホールドアップしていた。

    「出久君ヒドいですぅ、いきなり刺そうとするなんて」
    「相澤先生は僕にどうしたいかなんて聞かない」

    ナイフを投げると難なくそれを受け止めた先生が刃先をペロリと舐めるから、僕は思い切り顔をしかめてやった。

    「真面目にやれよ」
    「怖いなあ緑谷は」

    ツカツカと近寄って来た先生の左手が、僕の頬に触れる。

    「好きなくせに、俺に愛されたくないなんて狂ってるよな?」
    「だって相澤先生は僕のことなんて何とも思っていないでしょう?」
    「何故分かる」
    「分かりますよ、だって相澤先生は“ここ”にいる」

    ゆるりと、僕は自分のお腹を愛おしく撫でた。

    「ぜんぶ、ぜんぶ、僕の中にある。心臓も、脳味噌も、瞳もぜんぶ。ああ、でも、血、血だけは残念。血だけは残しておかなきゃいけなかった。だから、ね、相澤先生のことなら、なんでも分かる。なんでも知ってる。先生が僕を愛してくれるはず無いんです」

    だから。

    「今夜も僕を壊してください、先生」

    先生の右手に握られたままのナイフに、僕の笑顔が映って見えた。

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    😭👏👏👏💖💖💖🙏🙏🙏
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    Replies from the creator

    満ツ雪

    DONE♀️装♂子な🥦くんは👀先生のことが大好き。今日も元気に猛烈アタック!
    普通のコーコーの普通のきょーしとせーとな👀🥦の話。👀の担当きょーかとか決めてません。自由に想像してほしい🙆
    がんばれ女装男子🥦くんあいざわせんせい。


    僕の担任の先生。

    僕の大切なひと。


    僕の大好きなひと。



    「失礼します!一年A組緑谷出久です!相澤先生!来ましたっ!」

    昼休み。
    職員室の入口でそう僕が声を上げると、先生方の視線が一斉に相澤先生に注がれた。呆れや羨望の入り交じったその視線を面倒そうな顔で受け止めながら、相澤先生が立ち上がる。

    「良いなあ愛妻弁当」
    「山田そういうこと言うとコイツが調子に乗る」
    「ふふ、相澤先生の愛妻でーす」

    そう言って先生の腕に絡み付くと、こらって軽く頭を叩かれる。優しいからちっとも痛くない。むしろ撫でられてるみたいで嬉しい。

    「良いわねえ相澤くん、かわい~い幼妻がいて」
    「やめてくださいよ香山先生」

    心底辟易した様子で相澤先生が睨みを効かせても、香山先生にはちっとも通用しない。「アオハルいいわ~頑張りなさい」って僕の背中をぐいぐい押してくれる。相澤先生とぴったりくっつく形になって、ぎゅうってその腰に抱き着こうとしたらさすがに相澤先生に本気で押し返された。
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