真夏の楽園(安直)照りつける太陽。白い砂浜。
遠くで聞こえる波の音と、子供たちの笑い声。
真夏のリビルドランドは、まるで楽園のように煌めいていた。僕はビーチに立てたパラソルの下、ビーチチェアに腰掛けながら、タオルで首筋の汗を拭っていた。シロと一緒に水着を選びに行こうものなら
『おっ!これなんかどうだ?』なんて露骨に際どい水着を手に取って見せつけて来たり
『ダメっつーなら—–アルク、お前が選べよ』なんて散々煽って揶揄って来るのは目に見えていて……。
だから、僕はここで待つことにした。
でも——
「——暑いなあ……」
シロのことだから、適当にパパッと決めて来るかと思ってたのに、妙に遅い……。
——そう思いつつ、パラソルの陰から浜辺を眺めていた、その時だった。
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