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    AKtyan5560

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    AKtyan5560

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    向日葵畑を駆け巡る武道を見た真一郎が、消え去りそうな儚い武道に不安になり手を伸ばす。儚く消え入りそうな武道が陽炎にみえた。

    武道誕生日おめでとう!!!!

    ※幼馴染
    ※武道が強気
    ※武道が儚い
    ※情緒不安定真一郎
    ※監禁
    ※異物混入

    #真武
    zhenwu
    #真タケ
    quakingMushroom

    ひまわりにかくされるくるくると廻る花畑の中、少年は笑顔を浮かべ黄色い絨毯を駆け回る。くるくるくるくる、バタバタバタバタバタ、少年は花畑の中を走り回り海へと抜ける。
    それを見ていた黒髪の青年は不安げな、迷子の子供のような顔で手を伸ばしていた。
    『行かないでくれ……タケミチ…』
    親を無くした子のように佇む男の手は空を伸ばし誰にも届かない。やがて少年は海から戻って来た。

    変わる景色を眺める。青年はそれを物珍しげに眺め外を見つめる姿は、久しぶりに外に出た様子だ。肌白く暫く日に当たらない肌は年中透き通るような白さで、青年はそれを嫌に思いながら誇りにも思っていた。
    流れる景色を見るのも飽きた青年は、隣の運転する男に話しかける。
    「ねぇ、真一郎。向日葵畑いつ着くの?」
    男は青年に視線を寄越すと前を向き答える。
    「あと一時間だな。久しぶりに出かけるから疲れないか?」
    真一郎の言葉に武道は笑みを浮かべ答える。その姿に青年は胸の中に歓喜が湧き上がった。自分にそんな顔を見せる恋人に。
    「そっか……なら音楽でも聴くか」
    武道はCDを車の機械に入れ聴き始める。
    曲は『愛の幽閉』 男が一方的に女を監禁する歌だ。
    武道はそれを聴きながら鼻歌を唄う。真一郎はその姿に複雑な感情で聞いていた。胸が締め付けられるようなそんな想いで。

    車を停めて外に出ると一面花畑が広がり、黄の絨毯が広がっていた。そこには向日葵畑が一面に広がり、武道はそれを見て満面の笑みを浮かべ走りゆく。
    「わー!!見て!真一郎!!向日葵凄いよ!!」
    真一郎は向日葵畑に走る武道の後を着いてくく。武道は一面黄の花の中を走り回り、隠れんぼをしたりしながら遊んでゆく。普段外に出さない分疲れないか心配だが杞憂のようだ。武道が畑の中にいる姿は儚くて、真一郎は武道が陽炎のように見えるのに涙を流し手を伸ばした。

    畑を抜け海に走りゆく武道が消えそうで、立ち竦む真一郎は持た付きながら後を追う。まって、行くな、と感情が先走り武道が麦藁帽子を抑えながら海を眺める姿がまるで夏の陽炎のように不確かなら物に見えた。
    後ろから抱きしめた真一郎が叫ぶ。
    「武道!!行くな!!」
    武道は振り返り真一郎を見つめると、彼の頭を撫で子を宥めるような優しげな声であやす。
    「どうしたの?真一郎」
    真一郎が彼を強く抱きしめるその姿は、宝物を無くさないように抱きしめる子供のようだ。
    「…………武道が消えそうに見えたんだ…夏に攫われそうで、どっかに行きそうで……」
    その答えに武道は一拍し微笑むと真一郎を撫で諭す。
    「俺はどこにも行かないよ。真一郎の所‪だけにいるよ……」
    真一郎は更に強く抱きしめるのに武道は優しげな声で呟いた。
    「帰ろうか………ね?真一郎」
    真一郎は肩に顔を埋めたまま頷き手を引く、武道は素直にその後に着いて行った。

    家に帰ると真一郎と武道が丹精込めて作った料理を並べた。パーティをするように豪勢な料理は誰かの誕生日を思わせる。今日は武道の誕生日だった。
    真一郎が蝋燭に火をつけ灯りを消し二人の顔が暗闇に浮かぶ。
    「誕生日おめでとう武道……今日で26回目の誕生日だ…俺と会ってから25回目だな」
    武道は蝋燭を消すと真一郎を見つめた後、ケーキを切り分けた。真一郎は皿を受け取りケーキを食べる武道の姿を見てゾクリと背筋に快楽が走る。
    今食べる武道のケーキには真一郎の血が含まれている。本当に分からない程度の微量な血は、真一郎が腕を切り垂らした新鮮な血だ。その血が武道の身体の中に入ってゆき、栄養になるのが自分が武道を形成しているようで嬉しくなる。
    「美味いか武道」
    武道は食べてたケーキから顔を上げ、クリームが付いた顔で笑う。
    「うん!美味しいよ真一郎!」
    真一郎は深める笑みを隠し胸の内で呟く。
    『あぁ…最高だ』
    真一郎は幼馴染を監禁していた。
    一歳の時に親同士が幼馴染で武道と真一郎を合わせた。その日の事を真一郎は記憶は無いが感覚で覚えているほど衝撃な日だった。真一郎はその日一目惚れを経験した。
    その日から真一郎は武道にベッタリになった。武道を守るナイトになろうと必死になり、武道の危機は直ぐに排除するほど心髄していた。
    いつしか傍に居るのが当り前になり、それに満足していたはずだった。だが武道が人を誑し込む度に胸は乾きを訴え、武道を閉じ込めろと囁いた。アイツは俺のだ、誰も触るな。俺のものを、俺の武道を。内なる獣が囁く。真一郎は葛藤したそれはそれは苦しみ、叫び答えを出した。
    そうだ監禁しよう。そう決意してから真一郎は早かった。部屋を用意し親を丸め込み全てを済ませ武道を攫ったのに彼は嫌に静けだった。まるで全てを悟っていたように。
    『お前良いのか……!もう外には出れねぇんだぞ!!』
    『俺は真一郎に着いていく』
    『………逃げるなら今の内だぞ』
    『俺を真一郎のものにして』
    その日真一郎は全てを捨てる覚悟で武道を監禁した。その日から武道は真一郎だけのものになった。

    武道がケーキを食べる姿に真一郎は嗤う。
    彼と歩む未来が最高な幸せになると確信して。
    龍は嗤う。
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    AKtyan5560

    DOODLE鬼転生20歳で記憶思い出し前世と割り切れてる鬼機関所属唾切が恋をする話

    唾切は人間に等興味が無かった、変わらぬ研究をし医療行為もする中で、四季に興味を持ち心動かされ恋をし必死に落とし、最後は恋人になるまでの物語

    ※唾切鬼転生it
    ※唾切が練馬所属医療部隊総隊長
    ※唾切と京夜が仲良い
    ※唾切が激重
    世界に色がついた日唾切と言う男がいる。練馬医療部隊総隊長をしている男であり、能力は鬼の血を桃太郎の死体に入れ操ると言う特殊な力を持った男だ。死体を操る能力なら戦闘部隊が相応しいだろうが、医療部隊をする反面鬼の研究者をする彼は、鬼の回復力を超回復に高める薬を開発し、花魁坂迄の力は無い物の深く内蔵が見える程の傷でも、傷など無かった様に綺麗に回復出来る薬を開発した。その上鬼の病気に対するワクチンや薬など色々な物を開発し、彼は隊長職をしている。
    そんな彼は練馬部隊に所属しており、定期的に同期の花魁坂京夜と呑みに行き意見を交わし、現在の研究内容や治療であった変わった変化などや日常的な事まで話す飲み会を開いていた。
    花魁坂と唾切は互いに同族嫌悪の様な感覚があり、チャラけているが仕事には信念を持つ花魁坂と、仕事にのめり込み寝食を忘れ研究に没頭する唾切は、似ていない様で似た者同士である。仕事に対する向き合い方も、人間性の一面も違うとするならば花魁坂は善性寄りの人間で、唾切は悪性寄りの人間である事くらいだ。互いに衝突する事は少ないが、一度衝突すれば互いに譲らず周りを巻込む騒ぎになる為に自制をしているのだ。
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    AKtyan5560

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    紫苑さんを本気で怒らせた四季くんの話
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    ※ブチ切れ紫苑
    ※四季に攻撃する紫苑
    ※可哀想な四季くん
    ※軽いお仕置表現
    九尾虎の尾を踏んではいけない地面に靴音が擦れる音が響く。
    ゆったりとした足取りで、必死に走る四季の後ろから攻撃を放つ彼は、距離が開いても瞬間 素早い速さで追い詰められ四季の隣に顔を出す。攻撃を繰り出される度に必死に避け逃げ続ける四季に、紫苑は追い詰める様にゆったりと歩いたと思うと、瞬間距離を詰めるを繰り返す。まるでお前等何時でも狩れると言う様に、じわりと追い詰める彼の怒りは計り知れない。四季は男を激怒させた事を早々に後悔していた。
    本来四季の恋人は大人で杉並の隊長をしている忙しい人だ。最近では少しは真面目に働いているらしく、四季に捨てられない為に女遊びも辞めた彼は、四季と毎晩決まった時間帯に電話をかけ弾む会話に四季は楽しく話している。紫苑と会った時は優しく蕩ける様な甘い蜜を与える様に甘やかす紫苑は、四季を毎晩激しく抱くのだ。
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    AKtyan5560

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    ※四季が紫苑と京夜と付き合ってる
    ※紫苑と京夜の独占欲がすごい
    ※チャラサンド
    本と注射機のネックレスが首元で揺れた青空が広がる晴天の空の下、一ノ瀬四季は現在恋人とデートをしていた。
    四季の恋人は一回り上の大人であり、四季の愛する人であった。その恋人は教師をしていた過去があり、聖人と呼ばれ生徒に慕われていたのだが一転、戦闘部隊に行き酒と女と煙草に溺れた堕落した生活を送っていた。日夜26人の女の元を往来しては好きなだけ抱き、酒を常に浴びる様に飲みギャンブルに溺れ、人に金を借りた上返す時は別の女から金を借り返す。人として駄目な人間だが、子供に優しく人として一本筋の通った男である。自身の生徒を何時までも思い、無くした数だけ忘れる事無く教師に向いて無いと辞めた優しい人間である彼が四季は大好きであった。
    何処でも教師に向いてる彼は、教師を辞めてからは人と一線を置き自身の相棒である大我の他には誰も彼の内側には入る事が出来なかった。彼の女達も大我さえも彼の本当の胸の内には入れずに居ただろう。
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    フォロワーさんの素敵イラストを小説にしました!

    ※真一郎のネジが飛んでる
    ※監禁表現あり
    ※後半シリアス
    ※メリーバッドエンド
    龍王の蒼穹の宝玉 夜の街は混沌で眠らない街に集まる者は、日の当たらない世界に生きる者も多く集まる。反社やヤクザと呼ばれる裏社会の人間の多くは夜に潜み、粛々と秘密裏に悪に手を染めていた。
     そんな中で悪意のある者が集まる路地裏でフードを被った男が歩いていた。
     男は退屈そうに路地裏を歩き、男に悪意を持ち近寄ろうとする者は、フードから見える顔が見えた瞬間顔色を買え逃げていく。男にとってはそれが何でもない日常のようで路地裏を歩くスピードは変えない。
     現代の人間の魑魅魍魎が渦巻く夜に男は大通りに出て、今日の散歩をしていた。散歩と言う自分の島の見回りをしていた。男の視線は冷たくこの退屈を埋めてくれないかと思うと、信じもしない運命の出会い等思うが馬鹿馬鹿しいと頭の隅に寄せた時、それは起こった。
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