あの子の瞳に狂いゆくその美しく輝く光を宿した太陽の様なレッドダイヤモンドに、青く何処までも地平線を宿す海の様なサファイアの様な瞳は、何処か神秘的で妖しく人を狂わせる。
無陀野無人は四季が覚醒途中である、青と赤の瞳を見る度湧き上がる欲望があった。その青と赤の瞳で自身に笑みを浮かべる四季を見る度に、涙を流し無陀野に抱かれ許しを乞う姿を見たくなり、自身が人の道を踏み外さぬのを必死に抑えている。
無陀野に抱かれ流す涙は宝石の様で甘く、その瞳を舐め、四季の身体に跡を残し無陀野のものだと周りに周知させたい程には、無陀野のは四季の瞳が変わる前から四季に狂い、そして現在の妖しく妖艶な瞳に魅力されていた。
願わくば、その瞳が長続きする事を願う。
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