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    しすい

    @kona_sis_dayo

    @kona_sis_dayo
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    完成したけどぴくしぶに上げるほどじゃないやつメインの掃き溜め
    もしかしたらぴくしぶにあげるかもしれないけど……

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    しすい

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    🌱弟となかよぴだった子の話、死ネタ

    罪業、独白 テュシア、と呼ぶ声が、あの頃の僕にとっては何にも代え難い宝物だったのだ。穏やかな声で、素直な心で、星海の観測者たる僕を、ただの僕として見てくれるあの瞳。どうか悲しみに曇らないで、君は僕の命の星座を照らす太陽なのだから。



    罪業、独白



     テュシアには人には言えぬ秘密がある。幼い頃からずっと、誰にも言えない秘密。星海の観測者、その役目、その使命、天理の網、逃れられぬ運命。
     フォンテーヌに生まれた時、テュシアは確かにその使命を全うするつもりだった。孤児院に送られても変わらなかった。けれど、あの日、上っ面のテュシアではなく、真正面からテュシアと向き合ってくれた男の子がいた。その日から、テュシアの心は揺らぎ始めた。
    「アスアド、今日から僕と君は友達だよ」
    「ほら、ちゃんとご飯食べなきゃだめだよアスアド」
    「今日は孤児院から出ちゃだめだからね」
    「僕は君の味方だからね」
    「あは♡ 僕はアスアドを置いて逝かないよ」
     歳月を重ねれば重ねるほど、愛しさが募る。
     天理よ、なぜ僕だったのですか。
     なぜ──アスアドなのですか。
     一度は死ぬはずだった命、それを救った運命。けれどその命は、生き別れた兄と再会する事もなく爆発に巻き込まれて朽ち逝く。そんなの耐えられなかった。
     素直で優しい子が、僕を僕として見てくれる彼が、死ぬなんて。
     テュシアにとってアスアドは片割れだった。否、片割れ以上の存在だった。なくてはならない存在。それがアスアドだった。何があってもアスアドだけはテュシアの側にいて、テュシアが話せない秘密を抱えて苦しんでも寄り添ってくれた。ああ、そんな彼が死ぬ運命なんて。
     そんな運命ならば、そんな使命ならば、いらない。

    「テュシア、4年後に迎えに来てスメールに連れて行くと言った不思議な女性がいたんだ」

     それは天啓に等しかった。
     科学院の爆発事故は規定事項であり、もはやそれを変えることは不可能。変えてしまえばどんな未来になるかも分からない。だが、それでもテュシアはアスアドだけは生かしたかった。けれど、そんな事をすればテュシアは死ぬだろう、歴史の辻褄を合わせるために。
     だが、そうなれば誰がアスアドを支える? 誰がアスアドの側に寄り添う? 彼はきっと一人では耐えられない。孤独を恐れ、置いて逝かれる恐怖を一人で耐え忍ばせるなどテュシアには出来ない。
     その不思議な邂逅は、見えない袋小路に閉じ込められたテュシアにとって救いの手のように見えた。4年後、科学院は爆発事故を起こし、ほとんどの人材が瓦礫の下へと消え逝く。4年後にはスメールの環境も変わる。わざわざ4年後と告げられるのは、それを知っている観測者でなければおかしい。もはや賭けに等しかったが、テュシアにはアスアドが会った女性が観測者だろうという謎の確信があった。

    「ごめんね、名も知らぬ同胞よ」
    「僕は僕のエゴを貫く」
    「君に役目を押し付けることになってごめんね」
    「けれど、どうかアスアドをアルハイゼンと会わせておくれ」
    「僕の最愛の人の幸福を託すことを、どうか許してほしい」
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    しすい

    MOURNINGレイヴィニア・ファウスト、あるいはレイヴィニア・ゴーントに対するオミニスのお話を書こうとした何か
    悪魔、あるいはゴーント その転入生は奇妙な娘であった。
     スリザリンでありながら勇猛果敢、知的好奇心に溢れており、困った人間を助けて回る。組分け帽子はグリフィンドールかスリザリンかでウンウン唸ったというのが噂だが、あながち間違いではないのかもしれないな、とオミニスは思う。彼女はいつもどこかしらから血の匂いがしていたし、ある時はウィゲンウェルド薬の匂いをこれでもかとばかりにさせていたので、あまり危険な事に首を突っ込むなよと口を出してしまった事もある。──まあ、聞き入れられた事はないが。
     レイヴィニアの名前を、オミニスは彼女が転入するずっと前から知っていた。何しろ彼女は己の従姉妹に当たる存在だからだ。ゴーント家にあってマグルと交わったが為に異端とされた魔女、その忘れ形見だと言うのは記憶に新しい。当然の如く家系図からは消され、ほんの半年前にようやっと夫婦諸共殺されたが、娘のレイヴィニアが魔女としての才を開花させた事で面倒な事になっていることもオミニスは知っている──レイヴィニアは知らないことだが。
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    しすい

    MOURNINGmoti様(@MotiTench)のおかずカウンターネタお借りして書き上げたもののもはやよく分からなくなったセバ転♀供養
    ・自機♀の自我が死ぬほどあるし名前もがっつりある、何なら設定もある
    ・セバスチャン口調むずかしい
    ・五億年ぶりの小説なんて書くもんじゃねえ
    果たして悪魔はどちらか ある日、頭上に変な数字が見えるようになった。
     なにこれ? と思えどレイヴィニアには全く分からない。ぴんとくるものもない。しかも頭上に数字があるのは男子だけで、その男子も全員が全員あるのだが、ゼロだったり、13とかだったり、数字にばらつきがある。
     談話室をうろついて友人を探せば、暖炉の前でその二人は談笑していた。当然二人の頭上にも数字はあって、5と31と書いてある。何の数字か分からないが、どうやらオミニスの方が少ないらしい。
    「おはよう、セバスチャン、オミニス」
    「ああ、おはよう」
    「おはよう、きみは今日も元気そうだな」
     ──ところでその頭の数字、なに?
     なんて事を聞けるはずもなく、レイヴィニアは他愛もない話をして二人と一日を過ごすことにした。魔法薬学で出来の悪いウィゲンウェルド薬を作ったり──主にオミニスだけだが──魔法史で睡魔と戦ったり。何の変哲もない平和な日である。レイヴィニアも毎日校外へ繰り出す訳ではないので、アッシュワインダースやランロクの信奉者と出くわすことなく済む日が一番好きだった。
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