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    noi_bye2kin

    @noi_bye2kin
    夢ばかり書いてます。DCの大人たちが好き。他のジャンルも軽く書く。

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    noi_bye2kin

    DOODLEヒプマイの夢小説です。寂雷先生との出会い。最終地点が見えないので続きを書くかどうかは不明です。
    静寂に響く声「久しぶりに蕎麦でも食べようかな」
    ある平日の午後、寂雷は蕎麦屋に向かっていた。以前独歩が日頃のお礼と連れて行ってくれた店は庶民的だが落ち着いていて美味しかったのだ。それ以来何度か訪れ、今では店員と顔見知りになっていた。
    寂雷にとっては低い玄関をくぐり中に入ると店内は昼時を過ぎている為か落ち着いていた。客席も埋まっているのは半分くらいだ。
    「ざる蕎麦を一つ」
    「はーい」
    注文を受けた店員が下がり暫くすると寂雷の目の前にざる蕎麦が置かれた。
    「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」
    顔にかかる髪を耳にかけ割箸をパキリと割る。早速蕎麦を啜ると蕎麦の風味が口に広がって心が落ち着いた。ずぞぞと啜っては咀嚼して喉に落とし込む。時折はらりと落ちてくる髪を再度耳にかけてはまた啜る。何度か繰り返して食べ終わる頃には客席がすっかり静かになっていた。そろそろ昼の営業が終わるのだろう、客は寂雷を含めて三組程になっていた。蕎麦の終わりに茶を啜りさて帰ろうかと席を立ち会計を済ませるべくレジに向かったところで、何やら騒々しい声が聞こえてきた。
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