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    りおりん🐣

    @rioriorinrin02

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    りおりん🐣

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    #リヴァハンワンライbotお題
    地平線 大幅遅刻🙇‍♀️ @_yobachi さんが、リハで失楽園が見たいツイされていて、私も不倫見たい!と自家需要したものの未遂までしか書けませんでした。リだけ前世記憶有。イングリッシュiペイシェントという古い映画と星の王子様のmixです。映画はこの後恐ろしい天罰が2人に下るので続きは無しで。誰か失楽園を私にも下さい🤤

    砂漠飛行1938年
    遂にハンジはムっとした熱気の中に香辛料の匂いが漂う、北アフリカの地を踏むことができた。

    ———この国では女に生まれた時から、夫を持ち随行する形でないと、どうやら世界を見ることはできないらしい。

    でも彼女は書物にあるいろいろな世界を見てみたかった。

    だから幼馴染のレオンがカイロに駐在することが決まった時、彼と結婚して付いていくことは願ってもないチャンスだったのだ。

    レオンも駐在を前に身を固めたかったし、双方の両親も大賛成。
    とんとん拍子に話が進み、晴れて彼女は初めて窮屈な英国を出て、北アフリカの地を踏むことができたわけである。

    全てが自分の思い通り。
    でも、とハンジは考える。

    私達の結婚は所詮、おままごとの延長なのではないだろうか。
    レオンは気安いけれど、2人の夫婦生活は幼馴染のそれ以上でも以下でもなかった。

    多分、これは「恋」というものではないのだろう。



    「Mrsクリフトンですね!」
    迎えに来てくれたのは先に来ていた夫ではなく、褐色の肌をした連合軍の兵士だった。

    「クリフトン大尉は今、カイロに出張中で、代わりに私がご自宅までお送りします」

    「カイロ?ここからだと遠い?」

    「飛行機で1時間ほどでしょうか?明日にはお戻りになるとのことですよ」


    飛行機にはまだ乗ったことがない。機上から見るアフリカの地はどんななんだろう…

    瀟酒な白壁の新居へ通され、最低限の荷物をほどくと、聞きなれないコーランの大音量にも構わず、長旅の疲れでハンジはベッドに潜り込み、久々に長い手足を伸ばして眠った。





    翌日の夕方、帰宅したレオンとやっと再会することができた。

    「快適な空の旅だったよ!操縦士がね、フランスの中尉なんだが恐ろしく腕が立つんだ。南仏のトゥールーズから北アフリカまでの長距離を何度も飛んでいるからね。見事な飛行だったよ」

    子供のようにはしゃぐ夫の話を聞きながらこちらの紅茶を飲む。
    香辛料とミルクを入れて煮出すのだそうだ。不思議な味。

    「いいなぁ。私も乗ってみたい」

    「ハンジも乗ったらいい。サハラ砂漠の夕陽は素晴らしいよ。今度の休みに連れて行ってもらうように、僕から話をしておくよ」

    「ふふ、楽しみだな」

    その夜、久々に夫の腕に抱かれながら不思議な夢を見た。

    私は銀色に光る飛行機の翼を見ながら、真っ赤な炎の中を堕ちていく。垂直に———




    今朝もアフリカは快晴。吸い込まれるような青い空と、ベージュのカサカサの大地。

    念願の砂漠飛行にハンジは朝から興奮していた。
    貸してもらったフライト用の服に着替え、慣れないヘルメットとゴーグルを装着する。

    「彼が、フランス軍のアッカーマン中尉だよ」

    紹介してもらった男は、南仏出身らしく、小柄で黒髪と涼やかな瞳が印象的だった。

    ——が、私を見た途端、細い眼を見開いて固まってしまった。

    私、おかしい?慣れてない装備で、変な装着しているのかな⁉︎

    内心慌てる心を隠して、フライトグローブに包まれた右手を差し出す。

    「ハンジ・クリフトンです。今日はよろしくお願いします」

    彼はようやっとその手を取った。

    「…リヴァイ・アッカーマンだ」




    「離陸してから安定高度に到達するまで揺れる。しっかり掴まっていろ!」

    プロペラ機のエンジン音が高くなり、ものすごい爆音の中、長い助走の後、ふわっと身体が浮いた。

    思わずギュッと目を瞑る。
    しばらくして、恐る恐る目を開けると、小さい人形のような夫が両腕を大きく振っているのが見えた。

    プロペラ機は機首を内陸に向けた。
    小さなベージュと白の砂糖菓子のような街並み。
    段々と高度が上がり、街の家々もまばらになる。


    そして、空と砂の大地だけの地平線———


    何もかも新しい瞬間

    この広い世界の中、2人しかいないような———


    太陽は西に傾き、地平線に飲み込まれそうだ。
    砂漠は薔薇色に染まり、赤い炎のように燃え上がる。

    そして、赤から紫、薄い青の夕暮れ色へと変わり、スミレ色の空と地の境目に一番星が輝く。



    いつの間にか、ハンジのゴーグルは止まらない涙で視界が滲んでいた。

    なんで私は泣いているんだろう…

    ゴーグルを上に上げると、陽が落ちた後の涼しい風が濡れた頬を乾かした。

    「———xxxx とっxxxxx に   xxった」

    無口だったアッカーマン中尉が、何か言ったが、風とプロペラの音で聞き取れない。

    ———ずっと おまえと このけしきをみたかった———

    馬鹿な。聞き間違いだろう。
    だって彼とは初めて会ったばかりじゃないか。


    プロペラ機は砂漠の上で大きく旋回し、帰路を辿り始めた。



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    りおりん🐣

    DONEワンライ「祭りの夜」どんどん長くなって大幅遅刻です。total3h位。ヴェネチアのカーニバルとメキシコの死者の祭りが融合したような架空の街で、リヴァがエル&ハンに再会するお話。原作軸戦後で、昨年は二次でもガビと暮らすリヴァを見るのも読むのも耐えられなかった私が、一年経って戦後のリヴァを書くことができて、悲しみは時が解決してくれるのね…と思います。初めて自作品でお気にな話。タイトルの歌詞がモチーフ。
    I WANT YOU BACK「天と地の戦い」から4年。地鳴らしの厄災を運良く免れた「救世主」という名をもつ水上都市が恒例だったCarnaval(カルナバル)を再開するという。



    🌙第一幕
    -Salvadore(サルバトーレ)奇跡と魔法を呼び醒す街-

    「すごいすごいよ!世界を救った救世主として、私達みんなにカルナバルに来てくださいって!」

    サルバトーレ自治区から届いたという招待状を片手に、ガビが部屋に飛び込んで来た。

    「——アルミン達はまだパラディ島だろ。みんなって言ったってお前とファルコ、オニャンコポンしかいねえ」

    「リヴァイも行くんだよ!サルバトーレのカルナバルって言ったら、そりゃあ有名なんだから。その日はみんながとびっきりのオシャレして仮面を着けて夜通しお祭りを楽しむんだよ」
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