カーネギーさんの北欧神話と旧約聖書とかイサピのルーツから考える進撃のお話北欧神話をすんばらしい絵本のようにまとめられたカーネギー@ohohohfruits 様、お疲れ様でした!ありがとうございます!
で、カーネギー様の投稿についうっかりRPしてしまったところ、しっかりとお調べいただき、お返事いただいてしまいました🙇♀️本当にありがとうございます😭永久ブクマアーカイブです。
そもそもの疑問は進撃は北欧神話だけでなく旧約聖書も入ってる?という問いに、カーネギー様が色々お調べ頂き、返答いただいてまして。
私もその後ネットリサーチ(文献でなくて恐縮です)したところ、
北欧神話は元々、ゲルマン神話から来ている。
ゲルマン神話はキリスト教布教により聖書と融合してしまい、あまり語られなくなったが、キリスト教の影響を受けないで伝わったのが北欧神話。
ケルト神話(アイルランドに行ったくせにその時は興味nothingでスルーした自分を責めたい)も、同じくキリスト教と融合してる。一部北欧神話ぽいところもあるけど、どっちかというと妖精とかの神話が多いよね。
まではわかってきたんですが、そもそもの疑問は北欧神話がキリスト教の影響を受けてるか?ではなくて、進撃という物語が北欧神話と旧約聖書の影響を受けているんじゃないか、が私の疑問だったわ!と今さら気づいたので、そう思った根拠と、作者の天才的な対の秘密についても考察したいと思います。
【イサピのルーツ】
私は進撃のモチーフにしたのは北欧神話と死海文書だと思ってる。そしてそのルーツは
北欧神話→RPG
死海文書→エヴァンゲリオン
だと思ってます。
エヴァについては庵野さんが死海文書をモチーフにしたと公言してるので、この当時のファンの男子はここからユダヤ聖書や旧約聖書に触れたと思うんですよ。
RPGはたとえばFF(ファイナルファンタジー)にはグングニルという武器が出てきて、これは北欧神話の神オーディンの槍の名前だったりする。
この当時少年だったアーティストにBUMP OF CHICKENの藤原さんがいますが、彼は「グングニル」と「アルエ」という曲を10代の頃に作っています。アルエ=RA(綾波レイのイニシャル)も公式な情報です。
そのくらい、この当時に少年だったクリエイターにとって北欧神話と死海文書は身近なエンタメだったと思うのです。
【死海文書からユダヤ歴史まで】
ただイサピのすごい所は、これも私の予測ですが、死海文書からユダヤの民の歴史、近代史まで相当調べて進撃を作っているんだろうと思うのです。
確かリヴァイの名前はイスラエルの少年(映画)から名付けた発言あったり(ソース探せずすみません)エレンもヨーロッパだと女子の名前だけどトルコだと男子の名前だったり、ヨーロッパから中近東まで相当いろいろ調べていそうな気がします。
マーレ→ナチスドイツ
エルディア→ユダヤ
パラディ島はマダガスカル島を逆さまにした形(かつてナチスがユダヤ人を強制移住させようとしていた)
はよく言われているところですが、
マーレ→イタリア語で海、Marine
パラディ→フランス語でparadis 英語だとパラダイス(楽園)
古代ペルシャ語では「壁に囲まれた」という「pairidaeza」からの由来。
エルディア→ギリシャのアルカディアが由来(アルカディアもユートピアの意味あり)
これは北欧神話よりも聖書やギリシャ、ローマ神話などのヨーロッパ、ユダヤ的な神話から名付けられていると思います。
【天才的な対によるリフレイン効果】
進撃は104期の物語とイサピは何度も言っていますが、その軸となる104メンバーの男女サンコイチ(男2女1)には対になるようにキャラを置いています。
たとえば「answers」のインタビューで彼はこのように語っています(一部抜粋)
「エルヴィンはどちらかといえばアルミンに近い立ち位置のキャラクターで、アルミンが純粋で爽やかな夢を追ってるのに対して、エルヴィンは個人的な目的を含んだ夢というか。」
アルミンやエルヴィンが地下室の秘密について一番知りたかったし、行くのに適役なのに、なぜエレミカ&リヴァハンが行くことになったのか?
イサピは連載を始めた当初からラストは決まっていたと言ってます。
つまり地下室へ行き、壁の外、世界を知った後に、エレンがラグナロクを起こし、ミカサがエレンを討って世界を救うのは既定路線だったはずです。
エレミカが地下室に行くのは、パラダイスから知恵の実を食べ、楽園を追放されたアダムとイブも意識されているのでは?と思っています。
実際、ミカサは盲目的にエレンを信奉していたのに、だんだん2人は離れていくのです。
地下室に行くのがエレミカが必然だとしたら、対の2人であるリヴァハンも、というのが作者の意図ではないかなと思います(実際、ここからハンジさんの苦悩の日々が始まるわけですが…禁断の実を齧った報いが大きすぎる…)
一度、ハンジさんはリヴァイに森の中で一緒に暮らそうと持ちかけます→ここも最終回でエレンとミカサが山小屋で一緒に暮らそうのための伏線でした。
そしてミカサもハンジさんも「できない」と同じセリフを呟くのです。
また、ハンジさんが瀕死のリヴァイの頭を抱き抱えるシーンは、最終回でミカサがエレンの首を抱き抱えるシーンに構図が激似です。
ハンジさんの最期が十字架を背負っているように描かれており、ミカサの天と地の戦いで背後に翼が生えているように描かれているのも、偶然でなく確信犯ではないかと思っています。
また、エルヴィンとリヴァイのブロマンスはマリア奪還の木箱のシーンで繰り広げられるわけですが、ここも最終回の道で語り合うエレアルできちんと回収されているように思います。
エレンとエルヴィンの本音は自分の、プライベートな目的を叶えるためだったことを知るアルミンとリヴァイは、それを受け入れて一緒に地獄へ堕ちようと誓うのです。白夜でリヴァイはアルミンを選ぶのですが、奪還作戦の夜で、エレアルの海に対する想いを聴いてたからこそ、そこに賭けたくなってしまったのは、彼の性格をよく表してるなあ(悔いなき選択でエルに絆された時と一緒)と思います。一見リアリストに見えて、リヴァイは絆されやすいですよね?
余談ですが、104期のジャンコニサシャの対がマーレのライベルアニだと予測していて、コニとベルは仲間であるサシャとアニのことが仄かに好きだけど、結果的に彼女達は敵兵であるニコロとアルミンを選ぶ。
そしてエルディアとマーレをつなぐ役割を担うところもすごく上手にできてる!と思います。
ユミルとクリスタも敵味方対ですね!!
カーネギーさんがおっしゃってたジーク=キリスト説も、確かに!と思いました。ワインに脊髄液の構想は確かに聖書のワイン=キリストの血を意識したのかも。
ジークはドイツ語で「勝利」の意味だそうです。
日本語だったら勝男くんとか?w
そして壁は聖杯の意味もあるそうです!
ただ私はジークってビジュアルジョンレノンだと勝手に思ってますw
そしてオノヨーコがピークww
これはソース無しの勝手な私の憶測です。
脱線しましたが、頭の中の妄想をきちんと形にする機会を与えていただき、カーネギーさんありがとうございました!!
私もちゃんと書籍で北欧神話と死海文書とユダヤ教の聖書読んでみます!
(ミッション系の大学でキリ教必修だったのに、ほぼ寝るかサボっていた自分にタイムスリップして戻りたい!今ならいっぱい勉強したいのに🥲)