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    穂山野

    @hoyamano015

    読んでくれてありがとう。
    幻覚を文字で書くタイプのオタク。とうの昔に成人済。

    スタンプ押してくださる方もありがとう。嬉しいです。

    置いてある作品のCP等
    金荒 / マッキャリ/ 新中/リョ三

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    穂山野

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    2015.2.5 フォロワーさんのイラストから文章を起こす企画
    まるやまさん(@hayao_world)のイラストから書いたもの

    #金荒
    goldenDesert
    #BL
    #信号機
    trafficLight

    来訪「そちらに伺ってもいいですか」という電話があったのは一週間前だった。
    自分の部屋は広い訳ではないので、三人で来る、と言われた時は少し考えた。折り返すから、と言って電話を切り、なんとなく不機嫌そうな荒北を見る。
    遊びに来たいそうだ、と告げる。
    ふーんと返事をした荒北に「小野田も来るぞ」と言うと顔を上げ
    「それはいいんだけどさァ、あのエリートチャンと赤頭も来んだろ?」
    嫌いなのか、と聞くと「いや、あっちのが好きじゃないと思うんだヨネ」と言った。
    自分たちはもうチームメイトであり、過去の諸々も差し出せば腹に納めることが出来る位には話をした。他にもたくさんのことを共有しているし信頼している。でもあいつらは違うだろ、というのが荒北の意見だった。

    *****
    うちの運転手に頼んで行けば楽だ、と言ったら、鳴子が「ケッ」って言った。
    鳴子と言い合いをしている間、小野田はしばらく黙っていておずおずと「せっかく皆で行くなら旅行っぽい方が楽しいよね!」と言った。
    「僕は新幹線乗ったことあんまりないから…」
    俺と鳴子は「新幹線にしよう」「新幹線にしようや」と小野田に言う。
    小野田はとても嬉しそうに頷いた。

    三人で集まる時は大体小野田の家に行く。
    小野田のお母さんは少し変わってる。でもいい人だ。
    鳴子なんかはたぶん自分の息子だと思ってんじゃないかと思うし、俺も自分の母親よりよく怒られる。小野田はその度に「あああ!おあかあさん!!」とか言っている。色々ともう慣れた。
    でも「楽しそうね」って言いながら田所さんちのパンをおやつに出してくれたりする。
    いい人だと思う。俺は好きだ。
    お土産に持っていきなさいとお菓子を渡す。主将さんはどうしてるの、って聞くから「静岡の大学に通ってます」と答える。
    「へえ、いいわねえ」と何か思い出すような顔をして「ご迷惑かけないようにしなさいよ」と小野田に言うようにして三人に言った。
    今日は休みにしよう、と誰も言い出さなかったので練習終わってから静岡へ行く。
    練習終わってから行きます、って言ったら金城さんは笑ってた。

    *****
    三人を迎えに駅まで行くのを俺は断った。誰だって自分への悪意に直面するのは避けたい。折り返した電話を金城が差し出す。しぶしぶ話してみれば小野田チャンが荒北さん!と喜び「会いたいです」と言った。金城はこうなることを知っていて小野田チャンを電話に出したんだろう。
    空気は冷えている。帽子を被り、マフラーを巻いて口数の少なくなった金城は話しかけても頷くくらいしかしない。後輩に会うのに昔に戻ってたらしょうがねえなあ、と思うけどあの三人の前ではこいつは“主将さん”なんだと思う。
    それがあいつらの前でのこいつの役割であって、あいつらにとっては精神的支柱なんだろうって思う。
    どのくらい大変だったのかって想像する。そうすると福ちゃんと東堂が脳裏を過る。
    あと少しで電車が着く。
    「あれさァ、今の金城だとダメなワケ?」と聞く。金城が不思議そうな顔でこちらを見る。
    「部屋出る前と別人みてぇだけど」と言うと少し困惑した。
    もう、主将じゃなくて金城になればいいじゃんとボソっと呟く。
    それを聞いた金城がいつもみたいな顔で笑った。
    昔のこと知ってる訳じゃないけど、今の金城でいいじゃんって俺は思う。
    まあ、今日は無理でも少しずつ主将から金城になればいい。
    そんな風に思って二人で笑っていると、改札から小野田チャンが手を振りながら出てきた。赤頭はキョロキョロしていて落ち着きがない。エリートチャンは少し不機嫌な顔で俺のことを見た。
    金城は、主将と金城の真ん中くらいの顔をしている。
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    穂山野

    DONE【リョ三】Sign

    インターハイが終わり、新学期が始まったころの幻覚です。
    二人がゆっくり距離を詰めていったらいいな、という幻覚をずっと見ていたので。
    二人で幸せを作っていってくれ…
    相変わらず拙い文章ですが、似たような性癖の方に届いたら嬉しいなあと思います…
    Signもう殆ど人がいなくなったロッカールームの小さな机で部誌を書いているとどこからか「宮城ィ」ともうすっかり聞き慣れてしまったデカい声がする。
    「なんすか?!」とこちらもデカい声で応じると「おー、今日一緒帰らね?」と毎回こっちがびっくりするくらいの素直な誘い方をするのが三井寿だ。
    最初はその理由がよくわからなかった。自分が部長になったことでなにか言いたいことがあるとかそういうやつ?と若干の警戒心を持って精神的に距離を取りながら帰った。でも三井にはそんなものまったくなく、ただ部活終わりの帰り道をどうでもいいような話をしたり、それこそバスケットの話なんかをしたいだけだった。
    最初は本当にポツポツとした会話量だった。家に着いてドアを閉め「あの人なにが面白えんだ?」っていうくらいの。そのうち誘わなくなるだろう、と思っていた。しかし三井はまったく気にしていないようで当たり前のように隣を歩いた。
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    穂山野

    REHABILI【リョ三】『ふたりにしかわからない』
    リョ三になる手前くらいのリョ+三。うっかり観に行ったザファで様子がおかしくなり2週間で4回観た結果すごく久しぶりに書きました。薄目で読んでください。誤字脱字あったらすいません。久しぶりに書いていてとても楽しかった。リョ三すごくいいCPだと思っています。大好き。
    木暮先輩誤字本当にごめんなさい。5.29修正しました
    ふたりにしかわからない9月半ばだというのに今日もまだ夏が居座っていて暑い。
    あの夏の日々と同じ匂いの空気が体育館に充ちている。その熱い空気を吸い込むとまだ少し胸苦しかった。いろいろなことがゆっくり変わっていく。
    自分は変わらずここにいるのに季節だけが勝手に進んでいくような変な焦りもある。でもその胸苦しさが今はただ嫌なものではなかった。

    木暮が久しぶりに部に顔を出した。
    後輩たちが先輩、先輩と声をかける。あの宮城ですら木暮に気付くと「あっ」って顔をして5分間の休憩になった。
    部の屋台骨だった人間が誰か皆知っている。誰よりも穏やかで優しくて厳しい木暮は人の話をよく聞いて真摯に答えてくれるヤツだ。
    後輩たちの挨拶がひと段落したあと宮城も木暮に話を聞いている。
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