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    Umekopyon

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    Umekopyon

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    正気を失ったから自作の☀🐉代表作「Waiting for Rainbows」を和訳してみる
    こちらは第1章の3分の1ぐらい?
    (英文、現在第23章書き中)
    (計27章になる予定)
    (和訳途中で諦める予感あるので予めすみません)

    ※日常パラレル?みたいな設定
    ※日本の日常?の話だけど、書いた時点一度もちゃんと日本に住んだことなかった著者
    ※タイトルの由来はBUMPの「虹を待つ人」
    和訳が下手ry

    虹を待っている 第1章 (1/3) 希望ヶ丘は、決して悪いところではない。建物も昭和のものが多く、商店も地元に密着したものが多く、都会の喧騒とはほど遠い、世田谷区の閑静な住宅街だった。理想的な住まいとは言えないが、それなりに住みやすい。

     そんな環境にピッタリな住民も多かった。若い頃大きな夢や憧れをだいていても、就職や転職に失敗し、理想とはほど遠いが手に入れやすくて適当に心地よい暮らしに甘んじている。

     日向創もそうだった。実際、2倍ほどもそうだったが…とにかく、駅前にある交番に警察官として就職することになったのだから、それでいい。希望していた職業ではなかったが、町の人たちと触れ合い、必要なことを手伝うのはそれなりに楽しい。

     希望ヶ丘には犯罪も少なく、巡回と自転車の登録チェックが主な仕事だったが、のんびりできて当面の独身生活を支えるには十分な収入になった。住民も親切で2年も経つとほとんどの名前を知っている、学校の先生からフリーターの配達員まで。巡回に出かけると必ずと言っていいほど挨拶があり、そこから会話がはずみ、楽しい毎日が続いていた。

     だからその晩、交番に帰ってきた日向が上機嫌だったのも当然のことだった。自転車を停めると交番の建物を見上げた。周りの建物と比べたら結構近代的なもので、正直言って少し奇妙に見えた。が、何度考えても変わらないデザインだとすぐに納得し、中に足を踏み入れた。

    「ただいま、先輩」

     担当者がちらりと顔を上げ、また書類に目を戻した。

    「おかえり、日向君」と声をかけてくれた。

     霧切響子巡査長は日向より1歳年下だが、3年長く勤務していて、交番の責任者として上役を務めていた。

    「ご苦労様。なにも異例はないんでしょうね?」

    「異例って、今まであったことある?」

     霧切は再び彼を見上げ、小さな笑みをくれた。

    「ないわね」

     彼女は頭を振って机に向き直った。

    「もう帰っていいよ。私はここで終わらせるわ」

    「了解」

     日向は更衣室に向かい、手早く制服を着替えてから前室に戻った。

    「かがやきにいくけど、その前に夕食を買っておこうか?」

     今度は顔を上げようともせず首をふった。

    「その必要はない。うどんを頼んでいたから、もうそろそろ…」

    「霧切さん!」

     二人が玄関に目をやると、おなじみのある人物が出前箱を抱えて中に入ってきた。

     霧切は微かに笑って立ち上がった。

    「噂をすれば…こんばんは、苗木君」

     苗木はにっこり笑って、箱を机の上に置いた。

    「こんばんは、霧切さん。ご注文の品はお持ちしましたよ」

     日向を見やると、頭を下げて挨拶した。

    「日向クン、今退勤してるの?」

    「ああ、今日はもう終わりだ。かがやきに食べに行くんだ」

     日向は10月の寒空に出かける準備をするため上着を羽織った。

    「苗木も、退勤いつ頃?勤務終了後、飲みに行かないか?」

     霧切の夕食を出前箱から取り出しながら、苗木は首を振って照れくさそうに笑った。

    「いや、このあと別のバイトがあるんだ。それに、その…いや、花村クンはいい人だけど、ちょっと…」

     日向はくすくすと笑い、ドアに向かった途中ですれ違った苗木の肩を叩いた。

    「わかったよ。じゃあ、お先に」

    「うん!」

     苗木は快活に手を振って見送った。

    「日向クン、お疲れさま!」

    「また明日ね」と、日向が道に出る直前、霧切は言った。

     日向はそよ風に少し震えて上着をぎゅっと握り締めた。ついこの間まで残暑が厳しかったのに、もう秋の気配が濃厚になってきた。風を避けるために、近所の居酒屋までの数区画を早歩きで通った。
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    Umekopyon

    DONE☀🐉ハリポタパロ3弾を和訳してみた!

    結構長いから2つに分けて、とりあえず前半上げようっと~

    またまた書き慣れてないキャラが…

    ※77期生=5年生の時点

    続きは後日に!
    ハッフルパフ寮生に恋するべき理由(1/2)「守護霊をうまく作り出せる魔法使いは、ほとんどいないと分かっているのだろう」

     またしても弱々しい銀の糸が無に帰すのを見ながら、ムナカタ・キョウスケは思慮深く杖を叩いた。

    「そのスリザリン寮生らしい粘り強さには感心するが、もっと別のところに応用できないのか?数ヶ月後にはO・W・L試験も控えている。なぜ、この呪文にこだわるのか理解できない」

     ハジメは無視して、姿勢を正した。それでいいんだ。ムナカタは理解する必要はない。

     深呼吸して、イライラを押し殺し、明るい感情に集中するよう努めた。

    「エクスペクト・パトローナム!」

    ―――――

     2月のホグズミード訪問の朝は、ふわふわとした白い新雪の絨毯が敷き詰められ、敷地内を見渡す限り穏やかな景色が広がっていた。しかし、その静けさは欺瞞に満ちていた。雪で隠れていた歩道は氷で覆われ、その上、足元は圧雪された。絵に描いたような景色とはいえ、村へ向かう生徒たちにとっては危険な道となった。
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