「青斗、どうしたんですか?こんなところで」
「あらグリーンじゃない」
「…………人格変わってますね?」
「もぅ酷いわね!ブル姉はお呼びでないって??」
「お呼びではない訳ではないですが……」
「じゃあいいじゃない〜!!ホラ、1度ちゃんとアナタとサシでお話してみたくて♡」
「ハァ……」
見た目は青斗そのものなのにニコニコしながら足組みしている彼女(この人格ならばそれが正しいのだろうか)に戸惑いつつ隣に座る。
「それで話って?」
「アナタがこの子に誰を見てるのか」
「!!」
「この子にそのままでいてって言ってるみたいだけど、そのままの方が似ているのかしら?」
「違う!!!!」
思っていたより声が出てしまって戸惑う。
「ふーん?」
「あ……いや、そんなの…………ないですよ」
「……まぁそういう事にしといてあげる♡この子は気づいてないから安心しなさい」
「ありがとうございます…………」
やりづらさを感じつつあの、と言葉を続ける。
「貴方達はブルーの人格であるんですよね、人格を増やさねばならない程……やはり我々といて無茶をさせているんでしょうか」
「うーん、増やすのはこの子が勝手にしてるだけなんだけどねぇ、ある程度を越えた時にワタシ達は出てきて自由にしているだけよ」
まぁ一部は勝手にでてくるんですけどね!と笑いながら飲み物を呷る。その姿に青斗に似たものを感じてやはり青斗なんだな……と思っていると
「ワタシはねぇ貴方達が気に入ってるのよ、この子にも他のワタシ達にも嘘偽りなく接してくれてるし……だからこの子を悲しませるんだったら許さないわよ、特に貴方」
指を刺される。これが言いたくてわざわざ彼女(と言う事にしておく)が出てきたのだろう。本当に鋭いな……
「……肝に命じておきます」
「フン、せめて嘘はつかないで頂戴ね」
「…………」