ワレモノ、ワスレモノ それらは、良く熟れたラムラの実の如く。
歯触りはザクロか、香りはミルラのようであったか。
あとに残るのはスラーと同じ舌触り─────、いいや、いいや。
【初めて喰らった神の、その味など忘れ果てた】
初めにクリシュナを、それから、彼に殉じた者たちを。次にヴァーユを、ハヌマーンを、ドゥルガーを、スーリヤを……。肚に馴染めば、次は[[rb:トリムーティ > 三大神]]を、次いで妃の中から必要な神性を。
食らって───、喰らって───、くらって。
始まりは原初的な方法で、次第に鯨飲するかの如く。舌に当たるはずだった心の臓の味を知らずとも、我が身にはこの渇望に屈服して集積した[[rb:シャクティ > 力]]で満ちている。
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