ネタ帳振り返ってたら出てきた。一緒に暮らそうの蛇足。
本丸で実福に遭遇してぇと思って書き始めたのに弟のガードが固かったので供養。
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とある審神者には少し気掛かりがあった。
長船派の祖、福島光忠と実休光忠に本丸の外れにある空き部屋を与えていることだ。希望があったとはいえ、前線に立つ男士たちを粗末な場所で過ごさせるのは申し訳ないと常に考えていた。
そんな本丸の主人に朗報が届いたのは八月末のこと。
「大阪城がキター!!」
時の政府からの通知を手に審神者は叫んだ。増築資金を獲得するチャンスである。すぐさま二振りに知らせよう。
本丸の端にある福島と実休の部屋まで駆けて行く――つもりだったが途中で燭台切に止められた。
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