カランのシャワーイベントカラン「っ!?」
セツ「カ、カラン!?ごめん!居たとは知らなくてっ」
(カランの首に数字が見えた)
カラン「ごめんね、驚いちゃって……鍵、閉め方が甘かったみたい」
セツ「いや、カランの謝る事じゃない。私が確認していれば避けられた事だ。」
セツ「……ねぇ、カラン。一つ聞いてもいい?」
カラン「なぁに?」
セツ「その……首にある数字って……」
バッ(カランが切羽詰まった顔で首に手を当てている)
セツ「は、話したくないならいいんだ!無理強いをする、つもりは……」
カラン「あ……ううん、いいよ。セツなら」
グイッ(カランがインナーの襟を引っ張り首に刻まれた数字を見せる)
カラン「これは、ケトラルの人間が全員刻まれている識別番号」
カラン「ケトラルから離れた私が、絶対にケトラルを切り離せない呪い」
セツ「呪い……」
カラン「ケトラルに他惑星のような名前の概念は無い。そもそも呼ばれることも無いからね」
セツ「でもカランには、名前があるだろう?」
カラン「これは自分で名乗ってるだけだよ。本当の名前じゃない」
カラン「私の本当の名前は、この冷めきった数字の羅列」
カラン「誰かに愛されて貰ったものじゃなくて……ただ、事務的に付けられただけのもの」
カラン「機械の製造番号みたいな、もの……」
カラン「だから……んーと、見なかったことに……できない?」(困ったように眉を下げ笑う)
セツ「……」
セツ「わかった」
カラン「……ごめんね。ありがとう」