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    かり。

    @eh_myh

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    POIPOI 6

    かり。

    PROGRESS今書いてるやつ。
    とても途中だけど、書いてて楽しいので1回上げたくなりました。
    俺的最推し争奪戦配信を終えて、一息入れたあとスマホを手に取る。意識するより前にSNSアプリを開いていた。そしてそのまま自分の活動名を色んな形に変えて検索する。いろんな感想をつらつらと見ていく。検索すればある程度いろんな投稿が見れるぐらいには人気が出てきたことに安心する。けれど見られる人数が増えると、それだけ批判的に見る人間も多くなってきた。でも幸いなことに俺はそういったことには耐性があったようで、見たところで「ふーん」で終わらせる。そこは配信者として誇れる部分かもしれない。そして俺を褒めてくれる人ももちろんいるわけで、何人かはアカウント名を覚えた人たちもいる。その中でも最近俺を好きになってくれた人なのに、何故か覚えてしまったファンがいる。熱量があるわけじゃないのに、ちゃんと好きだって伝わってくる。それとたぶん同い年で、ノリが似てるとかもあるだろうし……何故か気になってしまう人だった。今日のエゴサの中にも彼の投稿はあった。彼のアイコンからホームを見ると、感想以外の投稿もあってそれを見ると彼の人となりが分かって好きだった。けれど今日は違った。
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    かり。

    PROGRESS一次創作。
    今書いてるものの、進捗。
    警備員×芸能人そろそろ空も白んできそうなころ、麻木トーマはやっと番組の収録が終わり、帰り支度をしていたところだった。テレビ局スタッフや他の演者に挨拶をしながら、エントラスが見えてきたところで、ササッと身なりを整える。もしあの人がいたら、と思うと少しでもよく見られたかった。
    「お疲れ様です!」
    少し高めのトーン。照れてしまいそうになるのをテレビ用の笑顔を貼り付けてなんとか隠す。
    「お疲れ様です」
    頭を少し下げて挨拶を返してくれたのは、この局の警備員をしている高根という男だった。トーマはこの警備員に対して、助けられた瞬間から恋をしている。高根の挨拶は無愛想な人間だと思ってしまうような抑揚のないものだったが、恋をしているトーマからすれば仕事を頑張っていると映り、胸をときめかせてしまう。彼の横を通り過ぎたあと、被っていた帽子をさらに深くする。彼の前では醜態を晒せないと気を張れるのに、姿が見えなくなると一気に顔の緩みと熱が襲ってくる。こんなところを見られたら何を言われるか。特にマネージャーにはあれこれ突っ込まれるだろう。車に戻るまでになんとかしないとと考えた末、思いっきりにやけてしまうのが一番だった。そうすればスッキリして案外早く収まるものだと気づいた。
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