藍忘機の鼻歌「…~♪」
魏無羨は耳を疑った。
(まさか藍湛の…鼻歌?!)
いてもたってもいられなくなった。彼は急いで服を脱ぎ、ザブンと冷泉に入る。
* * *
今回の夜狩りの監督は大変だった。新参者の姑蘇の弟子が複数いて、それぞれ腰を抜かしそうになったり手が震えるものがいたりしたのだ。
「俺が14歳だったころはもっと男らしかったぞ」などとぼやきながら静室に戻ろうとしていたその時、
曲がり角でばったりと藍思追と遭遇した。
「魏先輩」
「思追、どこにいくんだ?さっき帰ってきたばっかなんだからヘトヘトだろう。なんだその本の量」
「夜狩りでの魏先輩を見ていたら、まだまだだなと思いまして」
「それで、その量の本を今から読むのか?やめろやめろ。勉強なんて寝てからやれ」
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