「ほら、ブレット、カメラ見て。いくよ?スリー、ツー、ワン……ハッピーバースデー!」
日付が変わった瞬間に、エッジがブレットの頬にキスをする。スマホで動画を撮りながら、だ。
ブレットの照れた顔も、エッジのリップ音も、しっかりと記録されてしまった。
「どうするんだ、そんなもの」
「思い出。あと皆に自慢する用」
「やめろ。誰にも見せるな」
ブレットはじとっとエッジを睨む。
へいへーいとエッジは特に残念そうでもなく、ふざけた返事をした。
「毎年同じ場所で……は難しいかもだけどさ。毎年同じようなキス動画撮りたいんだよね」
「毎年、ね。いつまでお前が俺の相手なんてしてるか分からないがな」
ブレットが嫌味のように言うと、エッジは
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