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    とわこ

    @towako71

    レツゴ(主にエリシュミ、シュミ右)とかレツゴストDKとか

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    とわこ

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    毎年言ってる気がするクリスマス妄想エリシュミ
    不謹慎(?)

    毎年お決まりの、クリスマスの礼拝。御降誕に思いを馳せる神聖な時間。
    だと言うのに、シュミットはやや退屈していた。
    そんなに敬虔な訳でもないシュミットからしたら、形だけの礼拝だ。
    隣に座るエーリッヒを盗み見ると、前を向いて澄ました顔をして静かに過ごしている。
    今、彼の心を占めるのは、自分ではなく神の御子なのだろうか、とシュミットは面白くない心地がする。
    それでシュミットは、そっと手を伸ばし、膝に乗せた聖書の上に重ねられたエーリッヒの手に手を這わせた。
    エーリッヒの視線がこちらを向く。
    悪戯な微笑みを口元に浮かべ、シュミットは指と指を絡める。
    「シュミット……いけません。神様が見ておられます」
    エーリッヒがそっと顔を寄せて、耳元で囁いた。
    シュミットは素知らぬ顔をしてまた前を向く。
    聖職者の説教に集中している振りをしても、エーリッヒの手を離しはしない。
    エーリッヒは、ふ、と息を吐いて、椅子の上に置いていたコートを、繋いだ手を隠すように膝に掛けた。

    礼拝が終わり、外に出ると、空気は冷えきって雪が舞っていた。
    「ホワイトクリスマスだ」
    シュミットの吐いた息が白く凍る。
    あっという間にかじかんだ指先に、エーリッヒの手が触れた。
    「シュミット、はぐれますよ」
    そう言って繋がれた手。
    人混みに流されそうになる度に、強く自分を引き寄せてくれる、頼もしいエーリッヒの。
    ああ、愛しいな。
    シュミットはエーリッヒを見て微笑んだ。
    エーリッヒも嬉しそうに微笑みを返す。
    「お前、さっきは手を繋いだことを叱ったくせに」
    わざと拗ねるように言えば、エーリッヒは
    「叱ったつもりは。ただ、あなたと手を繋いでしまうと、礼拝に集中なんて出来なくなるので」
    と取り繕う。
    「ドキドキしたか?」
    「しましたよ」
    もう、と言うようにエーリッヒは困った顔を作って見せた。
    シュミットはしてやったりと、ふふんとして、繋いだ手に力を込めた。
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