③11月宿泊旅行だよと聞いた俺は、とてもウキウキした心で飛行機に乗った。
着いた先は、孤島の山奥にひっそりと佇む、昔ながらの大屋敷。イギリス風にも見えればフランス風にも、どこか東洋の雰囲気もあると思えば、見ようによっては宮殿と称しても過言ではない程立派な建物だった。屋敷ないも豪華で、映画の中でしか見たことのないようなセレブの、こう、ドレスを着たお姫様が出てきそうで、俺はワクワクした。
確かに先生の仰る通りの宿泊旅行だった。リッチで、今まで体験したことのないような素晴らしい旅だったと言える。
でも!まさか!
他にも探偵や助手が大勢と集まった、トンチキな集会だなんて思わないだろ!
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