FGO SS藤丸「稲刈りだ!」
オベ公「へえ。僕も得意だけどね、刈るのは」
藤丸「あれ、そうだっけ?」
オベ公「虫だからねえ…蝗に飛蝗とよりどり見取りさ☆ さあみんな、刈り(食べ)尽くすぞお!」
藤丸「しまった邪馬台国に一番入れちゃいけない手合いだったー!」
卑弥呼「ぎゃー!駄目ぇー!それ絶対やめてー!」
□以下与太話
LB6章の予言「ちいさな虫のひと咬みで〜」という一節に触れた時、真っ先に過ぎったのは蝗害でした。
今も外国で猛威を奮っているニュースを度々目にしますが、国を滅ぼしかねない「虫の害」といえば、農作物を食い潰し飢饉を齎らす蝗害でしょう。
ブリテンも収穫の概念はあるので、何らかの関係があるのかな、と思っていたのですが…実際の「虫」はもっとヤバい何かでございましたね。
所でオベロン公、第三再臨時にはArtsカードでデスサイズを使います。
デスサイズといえば死神のイメージですが、元々サイズ(大鎌)は農具です。しかも稲刈りにも使われます。(YouTubeか何かで稲刈り サイズ で検索すると実際にサイズを使った収穫の様子が見られるかもしれません)
「虫」が「食い尽くす」という要素は作物を刈り取る鎌のイメージに繋がって来る気がします。
というのも、「鎌を持った死神」の大元は(一説には)ローマ神話のサトゥルヌスとされています。子殺しで有名な神様ですが、ギリシャのクロノスのローマ版で、農耕を司る神様です。クロノスは鎌を持って描かれることも多いですね。
理由は判然としないのですが、死神の元ネタサトゥルヌス(クロノス)説は、子殺しは未来を摘み取るということで、命を刈り取る農夫イメージもついたのかなと考えています。
そこに嘆きの川・コキュートスの渡し守カロンの骸骨姿が合わさって「命を刈り取る骸骨姿の禍々しい農夫」のイメージが出来上がったようです。
連れ去るイメージはハデスでしょうか。
※死神の起源は諸説あります。
他にも中国の神話とか色々入ってくるのですが、ともかく、死神と農耕には深い関わりがあるようです。素敵ですね。
収穫が終われば新しい年がやってきます。日本にも一年の収穫を神様に感謝する「新嘗祭」というお祭りがありますよね。
新しい年は新しい世界。新しい世界ということは、それまでの世界は死してしまうと解釈することもできます。故に死神は人の魂を刈り取り、季節を終わらせ、刷新させる存在とも言えるのではないでしょうか。
あくまで私が死神という存在に抱いているイメージなのですが。
まあそんな感じで、収穫物を食べ尽くして世界を終わらせる蝗≒奈落の虫もそういう側面を持っているんじゃないかなと考えております。
世界の終末装置ではありますが、なぜわざわざ虫の姿なのかといえば、そういった関連があってもおかしくないなーと。そんな概念連鎖もあり得るのでは、と。
たぶん、考えすぎなんですけどね。アーサー王物語やイギリス各所の神話(ケルトのみならず)も少なからずギリシャ神話の影響は受けていると思うので、強ち…いやいやどうでしょう。
もしかすると、ハロウィンが元ネタのサウィン祭の通り収穫祭に偏って開催されていたら、もしかしたらオベロンはこれ以上ない収穫祭特攻なサーヴァントになっていたかもしれないですね。
同じ理由でとうらぶとクロスオーバーさせた場合、桑名くんと燭台切さんが身構えるかもしれません。
いやー稲刈り楽しみです。卑弥呼ちゃんはいいぞお、バスター英雄大量生産!うっへっへ
ついでにオベロンはレイドで輝く節があるので、実践できるのもワクワクです。江戸城と揃って楽しく遊ばせて頂きたい所存…!(そして原稿も以下略)