手とり足とり⚡️
「またクレームか!善!これで何度目だと思ってるんだ!!」
事務所に怒号が飛び込む。
痛客のせいで疲れて接客から帰ってきて早々なんなんだ。
「俺だって精一杯頑張ったんですよぅぅぅ」
そうだ、頑張ってはみたのだ。苦手なフェラも言われれば、先っぽは舐めてみたし、全身リップは上半身限定でやってみた。
「基本サービス全然できてないっていってたぞ!!ほぼマグロの上、時短されたと激怒していたぞ!!」
「ごめんなさいねぇぇ!!」
こんなことが繰り返されるこの数ヶ月。
俺だって好きでゲイ向けデリ風俗で働いているわけではない。
いたってノーマル、女の子大好きな普通の楽器店店員24歳だったわけだが。
今は訳あって風俗を本業として馬車の如く鬼出勤している。
付き合っていた彼女がどういうわけかキャバ嬢だったらしくホストにのめり込んでいたようで、結果本彼となり一緒に飛んだらしい。そして未収の売掛が保証人にサインをしていた俺の借金となってしまったのだ。
そんなものにいつサインをしてしまったのか、俺には全く身に覚えはない。だけど怖いお兄さんに逆らうことも出来ず、今に至る。
ちなみに、店での源氏名は【善】キャッチフレーズは、ピッチピチの18歳♪ご主人様にたっぷりご奉仕しちゃいます♡得意技は濃厚フェラです♡
と年齢詐称、パネマジ等やらかしが半端ない。
俺だって伊之助こと猪子みたいに顔面偏差値が良ければ、多少の接客不備でもなんとかなるんだろうけどさぁ。
リンリン〜♪
「善!ネット指名これから入ったぞ!次クレーム入ったら、、」
竈門マネ顔が怖いよ。。普段は優しいのに怒らすとマジで恐ろしいからな、さっさと行こう。
某ラブホテルー
扉を開けると、物凄いイケメンがいた。
身長なんか俺の2倍はあるんじゃない??190cmは余裕だよね、しかもガタイがいい。バスローブからチラチラ見える胸筋もしっかりついてるし、腕なんか丸太??ってくらい太いよ。
顔面も肩までの透けるような銀髪にスッと通った鼻筋、ルビー色の瞳は切長で色っぽい。
ザ、イケメンだ。
イケメン死ね!!
俺はイケメンが嫌いなんだよ!痛客も嫌いだけどな。
こいつは体格もムッキムキだしイケメンゴリラだわ!!
「ボーイズでイってミルクからきました善です。天さんですか?(棒読み)」
「そうそう、入れよ。」
とりあえずインコールだ。すでに帰りたくなってきたぞ。
「ていうか受付が地雷だのなんだのいうからどんなやつかと思ってたが、かわいい顔してんじゃん」
え、竈門マネそんなことを。。流石に泣くよ。確かにクレーム多いけどさぁ
それにしても、男に可愛いって。うれしくなーい!!
「はぁ、じゃぁコールしたのでシャワー浴びてきますね(淡々と)」
「折角だし一緒に風呂入ろうぜ。ド派手にな!」
はぁ??ド派手ってなんだよ!一緒になんか入りたくないし!
「えぇぇ、天さんもう浴びたんじゃないんですか?」
バスローブだし、髪濡れてるし。
「おう!入ったけど風呂でスケベしたいし」
と流し目で見つめながら、俺のシャツをさりげなく脱がしにかかる。
だよな、こういう店に来たからには沢山スケベしたいよな。ていうか男いけるんだ?女の人に囲まれてハーレムつくってそうなんだけど。バイなんかな?
ちなみに店指定の制服はオーバーシャツに尻が見えそうなホットパンツだ。車移動と今は冬なのでコート着なのがせめてもの救いである。
顔面偏差値高の威圧感半端無いよ。。逆らえない。
命名イケメンゴリラ、もバスローブをバサッと脱いだ。
そこには、、
マグナムがあった。まだおっきしてないのにこのデカさ。。
だよね、、ちんこもマグナム級だよね。
わぎゃってたっっ!!
「ん〜どこ見てんだよ。えっち」
じゃなくてっ!!そゆうんじゃないから!
そのルビー色の眼がニコッと笑ったのにドキッとしたとかじゃないからなっ!
服を脱いでバスルームまで時間にしておよそ30秒。
ガチャ
「じゃぁ、善の体で俺の体洗って?」
….
「え?」