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    ナンデ

    @nanigawa43

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    何でも許せる人向け 雑食壁打ち

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    ナンデ

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    龍スタ
    少年ゼに元カノがいた設定があるよ

    #龍スタ

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    ナンデ

    DOODLEギャメセレ
    この道も天に続いてる  縁、というものを手繰り寄せてギャメルは報われてきた。妹の病気というこの世の終わりにも等しい絶望に打たれ、人の道を外れた自分のそばに居てくれた親友に支えられ、他人の悲鳴と怨嗟の泥に塗れて形を無くしていく最中に太陽のような王の行軍に救われて、セレストに出会った日、ギャメルは自分が今度こそ裁かれるのだと思った。グリフォンの羽ばたきの音は強く、迷いなく、空を駆けてギャメルに届き、その背に乗る女の子は天使のような風貌をしていた。だからギャメルは可愛らしい天使の口から自分の故郷の状況を聞いた時、王は許しても天はギャメルを許さなかったのだと……そう思った。
    「急いで!まだ間に合う!」
     だけれど、セレストはギャメルの手をひいて、ギャメルの人生の来た道を戻っていく。辿り着いた故郷で斧を奮って昔のギャメルによく似た「奪う者」をなぎ倒していく。病で痩せ細った妹の手を握り、「大丈夫ですよ」と微笑む。巻き戻して、やり直しているみたいだ、とギャメルは思った。自分が歩いた泥の道をセレストが歩き直すと花が咲く。ああ、そうだ。ギャメルはこう生きたかったのだ。妹の前で泣くのではなく笑って、彼女を救い、親友の弓を人でも神にでもなく、正しく獲物に向けて自分たちの明日の糧にするために使わせて、奇跡のように現れた清らかな王子様に罪ではなくおとぎ話を見せたかった。何より、何よりも、ギャメルはセレストにとって素敵な男の人として出会いたかった。朗らかで明るくて、優しくて、真っ直ぐで、心根の美しい青年として、セレストに出会いたかった……。
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    ナンデ

    DOODLE慣れれば可愛いスイートベイビー

    龍スタ
    しかめっ面しないでハニー ゼノと一緒にいたころ、スタンリーに煙草を吸う気はさらさらなかった。お喋り好きな幼馴染に「きみはどう思う?」と聞かれたら、即座に返答をしたかったし、目を離すとなんにでも手を出す彼に「ストップ」と声をかけるためには、煙草どころかロリポップキャンディだって齧りたくなかった。それどころか本当なら出来ることなら炭酸水のボトルも、バーガーの包みも持ちたくないのだ。だって砂糖たっぷりの飲みものをお気に入りのシャツにこぼすのはテンションが下がるし、バーガーの包みは放り投げるとソースが垂れる。ゼノと初めてしたケンカは、彼が垂れた前髪をアルコールランプで焦がした時に食べていたチーズバーガーを放り捨てて駆け寄って、買ったばかりのコンバースにケチャップがべったりついて取れなくなった時だった。「ゼノのせいで」と泣き言をいうスタンリーに、ゼノはむくれて「別に頼んでなかったよ」と返した。初めてとっくみあいのケンカになって、スタンリーが勝った。幼馴染を守りたかったのに、スタンリーがたたいたせいでゼノの頬は腫れたし、膝にいくつも擦り傷を作って、スタンリーはそれからコンバースを履くのは止めて、食事もゼノより早く食べ終えることで両手を開けた。だから子どもの頃のスタンリーにはとても煙草だの酒だのをやるよう余裕も、憧れるような必要も無かった。ゼノがいたから。
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