出会い編『暇なのだ』
ふと声の聞こえた方向に目をやると
机に突っ伏している女の子がいた
青く長い髪、左上に小さなお団子。カジュアルな服装の小柄な女の子
誰だ…?
記憶にないってことは一年生か
『安城』
呼ばれて振り返る白井さんがいた
犬の覆面を被った奇妙な男白井満太
昔事故に遭い、顔がぐちゃぐちゃになって傷が酷い為基本的に素顔を出さないで生活している
入院期間も長かったようで年上だが同級生だ
『白井さんあの子知ってる?』
『どの子?…あー、知ってる。入学式にインフルエンザになって暫く来れなくて、最近やっときた子だよ。入り口で迷ってた事があったから案内と軽くしてあげたんだよね』
『へー』
『あの子がどうした?』
『いや、暇なのだってぼやいてたからさ、退屈ならうちのサークルに勧誘しようかなって』
『いいんじゃない?いい子だよ』
そう言われて早速彼女の元へ向かった
『こんにちは。』
『え?誰なのだ?』
びくりと警戒された。そりゃそうか
『冬野さんこんにちは』
『あ、犬先輩なのだ。こんにちは』
『こいつは安城、俺の友達。君が暇そうだから声かけたかったらしい』
『え?独り言聞こえた?やばっ。…こんにちはなのだ…先輩』
恥ずかしりがったり、人見知りなのかもじもじしたり忙しい子だな
『こんにちは。安城成って言います。』
『冬野さん暇ならうちのサークル来ない?』
『サークル?サークルって…怪しいやつか?』
『いや、偏見すごー。違うよ楽しいこと皆しよーっていう健全なサークルだよ』
『ざっくり過ぎて分かりづらいのだ。ますます怪しいのだ』
『いやいや、うーん…具体的にはおしゃべりしたり、皆で何か作ったり、遊びに行ったり、サバゲーしたり?何でもかな』
『ふーん。それは犬先輩もいるのか?』
『いるよ。俺もいるし皆面白いやつらばっかだから良かったらおいでよ』
『うーん…まぁ2人とも面白そうだしいいのだ、行くのだ』
『やった!あ、でもボスに許可貰ってから正式加入になるからまずはお試しかな。ちなみに俺はヒーロー目指してるから一緒にヒーロー活動もしてくれたら嬉しいな』
『ヒーロー…?弱そうなのだ』
『?』
『僕の方が強そうなのだ』
『えぇ?!俺ヒーローネームまでつけて頑張ってるのに』
『何て名前なのだ?』
『キックアスだ!トウっ!』
『なにそれwあ、名前も教えて欲しいのだ。僕は冬野雪と申しますなのだ』
『あ、俺は安城成です。あんなるって呼ばれてます』
『あな、あん…え?あな…それ大丈夫な呼び方なのか?』
『平気です。皆呼んでるし!』
『…呼びづらいから僕はきっちゃんにするのだ。きっちゃん先輩』
『いいよそれでも。じゃあ俺は…うーん、ゆきんこする。宜しくゆきんこ』
こうしてセレブ学園生活を舞台にサークルALLINが賭け事したり、ちょっぴり喧嘩もしたり、時にふざけた事をしたり…な青春ラブコメが始まるのかもしれない…
End...to be continued...