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    FineRisoluto

    @FineRisoluto

    Fine Risolutoふぃーねりぞるーと。FF14用アカ。 FF14の自機小説を公開しています。
    pixivにもいます(こっちの名義は鳥羽直人)
    https://www.pixiv.net/users/22951329/novels
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    !FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!
    FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
    大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    #FF14

    ある「元」光の戦士の6.01その3フェオは激怒した。
    必ず、『かわいい若木』の心を覗かねばならぬと決意した。
    フェオには人間の心がわからぬ。
    フェオはイル・メグのピクシーである。
    魔法を操り、人間と遊んで暮らしてきた。
    けれども『かわいい若木』の気まぐれには人一倍に鈍感であった。
    今日未明フィーネはクリスタリウムを出発し、世界を越え山越え、十里はなれたここモードゥナの市にやって来た。

    ――探さないでください――

    そんなありきたりの書き置きを残して。
    それがどれほど『美しい枝』の機嫌を損ね厄介なことになるかとも知らずに。

    「モードゥナって食べ物売ってないの?」
    市に並ぶのは採集を行う者、製作を行う者向けの品ばかりだが、道具や装備に限っていて、料理の素材になりそうなものは何ひとつない。
    「せっかく、ひとつきぶりにクリスタリウムを出たのに」
    極力クリスタリウム近辺で過ごしていたフィーネだが、一時間ほど移動をすればモードゥナにたどり着けることに突然気づいて思い立ち、食材を求めて足を伸ばしたのだった。
    「おかしいな。石の家ではおいしいごはんがたくさん食べられたのに。あれは一体どこで買ったんだろう」
    首をかしげるフィーネの足元から、不敵な笑い声がした。
    「ふっふっふ……ようやく私の努力に気づいてくれたのでっすね」
    フィーネが振り返ると、誰もいなかった。
    「このあたりにもピクシーがいるのかもしれないな。さて、帰ろう」
    歩き出す右足に赤い帽子が近づいたと思いきや、高速低空タックルを決められフィーネは吹き飛んだ。
    「アムレンが遅れたっ…」
    「甘いのでっす全盛期のフィーネさんなら3mジャストでロウブロウからの迅速スリプルアクアオーラだったはずでっす」
    「アクアオーラはもう幻術士ギルドでは教えないらしいよ」
    「え……?」

    間。

    突然高速で後ろに飛び退いたフィーネの動きに、赤い帽子は完全に追随する。
    「イルーシブジャンプも縮地もアン・アヴァンも完璧な散開を予習済みでっす」
    「だれだそんな無駄な攻略情報を流したのは」
    「グ・ラハさんの手帳にぎっしり癖が記録されていまっした」
    「プライバシーの侵害だーーー」

    しばしの小競り合いの後、暁の血盟の受付、兼金庫番であるタタル=タルは見事フィーネ=リゾルートを拘束することに成功した。
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その9「なぜクラフターをやるんだ、という人がいる」
     フィーネは斧を振り下ろす。脇には既に伐採を終えたパイン原木が山になっていた。
    「ええ」
     フェオはその山の上に腰掛けて両手で頬杖をついている。
    「なぜギャザるのかと問う人もいる」
    「そうなのね」
     静寂の中をアオサギ滝の水が流れ落ちる音が心地良い。二人はヤンサを訪れていた。
    「でもクラフターもギャザラーも目的のためにするわけじゃないんだ」
     木に斧が打ち込まれる音がリズミカルに静寂を切り裂いていく。
    「お仕事だからするんだと思っていたのだわ」
    「順番が逆なんだよ。クラフターもギャザラーも仕事ではあると思う。だけどそうじゃない。仕事だからするんじゃあないんだ。やりたいことをして、楽しくなって続けているうちにそれが仕事になっていくのが一番良いんだ」
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その8「お前ら、会うたびに喧嘩するのなんとかならねえのかい?」
     フィーネの母の腕にできた傷の手当てをしながら、父親がため息をつく。
    「ため息のつき方が若木にそっくりなのだわ……!」
     フィーネに出された緑茶をすすっていたフェオが感激するその横で、フィーネもまたため息をつく。
    「似てないよ」
    「ほら、今、そっくりだったのだわ!」
     フェオは喜び、フィーネと父の間を飛び回る。
    「それにしてもお前、風の噂じゃあ聞いていたが腕が立つようになったんだなあ」
     父親の感嘆をよそに娘は淡々と答える。
    「母さんより腕っぷしが強い人のほうが少なかったよ?あ、でもアジムステップはもっと喧嘩っ早い人がいたなあ」
    「いやあ、それでも母さんに喧嘩で勝てるようになったなんてなあ。父さんなんだか涙腺にきたよ」
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