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    FineRisoluto

    @FineRisoluto

    Fine Risolutoふぃーねりぞるーと。FF14用アカ。 FF14の自機小説を公開しています。
    pixivにもいます(こっちの名義は鳥羽直人)
    https://www.pixiv.net/users/22951329/novels
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    FineRisoluto

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    !FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!
    FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
    大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
    フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。

    #FF14

    ある「元」光の戦士の6.01その12 斬撃、殴打、旋回し、そして炎。すさまじく動くフィーネの動きに、リーンは合わせようと必死に立ち回るが及ばない。
    「フィーネさん、なんだか戦っているかのようですね」
    「食べることは生きるということ。食べ物を作る調理場は、戦場だよ」
    「わからなくもないんですけど、無駄な動きが多いと思います」
     リーンは最近遠慮がなくなった、一体誰に似たんだろう。と、寂しさを感じつつもリーンの成長を喜ぶフィーネは頬に流れる汗をぬぐうと一息入れる。
    「みんなの分も作ったから焼けたら食べてね」
     調理開始後、一度はカットリスに「仕事に戻れ」と言われ散り散りになっていた職人たちだが、闇の戦士でもあるフィーネがのアクロバティックな調理に人が集まっていた。
    ☆アクロバットは調理に必要ありません。良識ある皆様はフィーネの悪ふざけを真似ることはおやめください。普通に危ないです☆
     おお、と声が上がるとともに、「焼けるまでに仕事しろ」とカットリスの激が飛ぶ。
     そしてふたたび、人は散らばっていった。
    「あとはオーブンで焼きあがるのを待つだけだから、片づけしようか」
     フィーネとリーンが並んで立ち、調理器具の洗い物を始める。
    「そういえばフィーネさんにお願いがあるんです」
    「ほほう」
     ボウルについた生地の残りを洗い流しながら、リーンの話に角を貸す。
    「最近ガンブレードの扱いを練習をしているんです。その、サンクレッドみたいにみんなを護りながら戦えたらなあって。だから、わたしにガンブレイカーの戦い方を教えてください」
     リーンの目は真剣だ。そしてガンブレードはフィーネが最も多く使ってきた得物でもある。想いに応えてあげられれば良いのだけど。
    「ちょっと難しいかなあ。サンクレッドと流派違うし」
    「フィーネさんの師匠とサンクレッドの師匠は同門だと聞いていますよ」
     知っていたか。
    「え、えーとちょっと違うから。ほら、ソイルの魔力の込め方とか」
    「サンクレッドは自分で魔力を込められないから、わたしの魔力を使っていました」
     まーそーだけどそーだけど。
    「んーーーまだリーンには早いかな」
    「一緒に戦ったのに……」
     そんな目で見ないで欲しい。
    「実はいま、前のようには戦えないんだよ」
     観念して、フィーネは少しだけ本音を漏らす。
    「えっどこかけがでもしているんですか」
    「んー、まあ、そのような、違うような」
     まあ一応、静養しにクリスタリウムに来たところはある。ような。
     リーンがフィーネの身体を頭の先から爪先まで何度も眺める。光の巫女の力でなにかわかるのだろうか。
    「変わったところはなさそうに見えます……」
    「そうなのか」
    「あ、あれ、もしかして不調かどうかはまだわからないんでしょうか」
    「うーん……そうだな、しばらくそっとしておいてほしいかな」
     フィーネは頬をかく。
    「ごめんなさい」
     ぴしゃっという水音とともにリーンの鼻の頭に泡が飛ぶ。
    「あ。ごめんね」
     フィーネは慌てて手をふくと、リーンの顔をぬぐっていく。
    「い、いえ、大丈夫」
    「あんまり気にしないでね。ガンブレードは難しいけれど、弓とか、あまり得意じゃないけど魔法なら教えられるかも」
    「魔法ウリエンジェみたいな占星術、教えてほしいです」
    「えー、無理かな……」
    「や、やっぱりどこか悪いんですか」
    「いや」
    「占星術は使わないんでしたっけ」
    「学んだことはあるけれど」
    「けれど」
    「苦手なんだよなあ~」
     天を仰ぎながらぼやくフィーネの気の抜けた横顔を見て、戸惑いの顔を見せていたリーンがくすりと笑った。

    ~おまけ~
    アウラの角 = 聴覚の器官なので「角を貸す」は「耳を貸す」と同義です。
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その9「なぜクラフターをやるんだ、という人がいる」
     フィーネは斧を振り下ろす。脇には既に伐採を終えたパイン原木が山になっていた。
    「ええ」
     フェオはその山の上に腰掛けて両手で頬杖をついている。
    「なぜギャザるのかと問う人もいる」
    「そうなのね」
     静寂の中をアオサギ滝の水が流れ落ちる音が心地良い。二人はヤンサを訪れていた。
    「でもクラフターもギャザラーも目的のためにするわけじゃないんだ」
     木に斧が打ち込まれる音がリズミカルに静寂を切り裂いていく。
    「お仕事だからするんだと思っていたのだわ」
    「順番が逆なんだよ。クラフターもギャザラーも仕事ではあると思う。だけどそうじゃない。仕事だからするんじゃあないんだ。やりたいことをして、楽しくなって続けているうちにそれが仕事になっていくのが一番良いんだ」
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その8「お前ら、会うたびに喧嘩するのなんとかならねえのかい?」
     フィーネの母の腕にできた傷の手当てをしながら、父親がため息をつく。
    「ため息のつき方が若木にそっくりなのだわ……!」
     フィーネに出された緑茶をすすっていたフェオが感激するその横で、フィーネもまたため息をつく。
    「似てないよ」
    「ほら、今、そっくりだったのだわ!」
     フェオは喜び、フィーネと父の間を飛び回る。
    「それにしてもお前、風の噂じゃあ聞いていたが腕が立つようになったんだなあ」
     父親の感嘆をよそに娘は淡々と答える。
    「母さんより腕っぷしが強い人のほうが少なかったよ?あ、でもアジムステップはもっと喧嘩っ早い人がいたなあ」
    「いやあ、それでも母さんに喧嘩で勝てるようになったなんてなあ。父さんなんだか涙腺にきたよ」
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