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    FineRisoluto

    @FineRisoluto

    Fine Risolutoふぃーねりぞるーと。FF14用アカ。 FF14の自機小説を公開しています。
    pixivにもいます(こっちの名義は鳥羽直人)
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    !FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!
    ★この小説について★
    FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
    大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
    フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。

    #FF14

    ある「元」光の戦士の6.02その11「やっぱり左右にも飛びまわるのだわ」
     空から眺めていたフェオが茶化す。
    「必死に避けただけだよ。びっくりした」
    「ごめんって」
     謝るウィメは、フィーネの修理で元通りになった槍を手にさっそく鍛錬を始めている。型の練習だろうか。
    「私もソイルがジャムったガンブレードでゼノスと戦った時は死ぬかと思ったよ」
     思い出した記憶を払うようにフィーネが首を振る。
    「そうだ、ガンブレードあのヘンテコな剣どうしたんだ銀髪のにーちゃんとおそろいだったろ」
     別におそろいだったわけではない。同時期にガンブレイカーの鍛錬を始めただけだ。第一世界で出会った時、お互いの得物を見て驚いたものである。
    「最近は使ってないね」
    「飽きちゃったのか」
     うーん、とフィーネがあごに指を当てる。
    「いまはいらないだけ。必要になったらまたがんばるよ」
     やや困った顔で、しかし笑いながら答える。
    「もったいないなー槍持ってるのも見たことあるけどへっぽこだったろガンブレードの方が絶対強いって」
    「だれがへっぽこ引きこもりニート竜騎士だ‼︎」
    「そこまで言ってない」
     被害妄想をして憤慨するフィーネにウィメが否定した。
    「半分当たりなのだわ」
     そう言うフェオはいつのまにやらハニークロワッサンを食べている。
    「フェオがいじめる」
    「激励よ」
    「もっとやさしくして」
     クロワッサンの油がついた手で、フェオがフィーネの頭をなで始める。
    「それ私も欲しい」
     やさしくされて元気になったフィーネがクロワッサンに手を伸ばすと、フェオは食べていたクロワッサンを半分ちぎって差し出す。
    「仲良くていいな〜。私たち姉妹も仲良しだけど、フィーネとフェオは相棒って感じが良いよな」
     ウィメの言い方には屈託というものがない。裏表のない性格なのだろう。
    「ところでこのクロワッサン誰の」
     もぐもぐ食べながらフィーネが尋ねると、ウィメが「あっ」と小さな声をもらす。
    「たぶん……ねーちゃんの……」
     ウィメが困ったように眉をひそめる。
    「……」
    「……」
     若木と枝の視線が交錯する。
    (里の長のおやつ勝手に食べるのは良くないよ)
    (あなただって共犯なのだわ)
    (出禁になったらどうしよっか)
    (里の長がそんなにケチなはずないのだわ)
     顔を寄せてひそひそもぐもぐしながら相談する二人をよそに、ウィメが思案する。
    「仕事をして返してくれれば良いんじゃないかな」
    「その仕事がなくて困ってるんだ」
     フィーネが口の中のクロワッサンを飲み込みながらしゃべる。
    「大丈夫」
     自分の槍を軽く持ち上げて見せると、ウィメが声を張り上げた。
    「なーみんな腕の良い職人がいるんだ修理して欲しい武器とかないかー」
    「ん」
     フェオはまだクロワッサンを食べている。
    「装備の修理だって立派な仕事だろそれにミーン工芸館を通せば今回の依頼は成功ってことになるんじゃないか」
    「あー」
    「なるほどなのだわ」
     ウィメのまわりには早くも自分の得物を手に、修理を望む者が集まっている。
    「ほら、職人さんはやくはやく」
     急かされてフィーネが立ち上がる。
    「初仕事ねおめでとう『かわいい若木』」
    「ありがとう」
     戸惑いながらも修理の相談を受ける彼女のまわりを、相棒たる『美しい枝』が飛び回っていた。

    〜おまけ〜
    ハニークロワッサン
     秘伝書:第8巻のレシピ。ラケティカで採集できるオオミツバチの巣を使う。
    フィーネに殴り倒されたヴィース族の男性
     のちほどアルメとウィメに「お前が悪い」と叱られました。
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その9「なぜクラフターをやるんだ、という人がいる」
     フィーネは斧を振り下ろす。脇には既に伐採を終えたパイン原木が山になっていた。
    「ええ」
     フェオはその山の上に腰掛けて両手で頬杖をついている。
    「なぜギャザるのかと問う人もいる」
    「そうなのね」
     静寂の中をアオサギ滝の水が流れ落ちる音が心地良い。二人はヤンサを訪れていた。
    「でもクラフターもギャザラーも目的のためにするわけじゃないんだ」
     木に斧が打ち込まれる音がリズミカルに静寂を切り裂いていく。
    「お仕事だからするんだと思っていたのだわ」
    「順番が逆なんだよ。クラフターもギャザラーも仕事ではあると思う。だけどそうじゃない。仕事だからするんじゃあないんだ。やりたいことをして、楽しくなって続けているうちにそれが仕事になっていくのが一番良いんだ」
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その8「お前ら、会うたびに喧嘩するのなんとかならねえのかい?」
     フィーネの母の腕にできた傷の手当てをしながら、父親がため息をつく。
    「ため息のつき方が若木にそっくりなのだわ……!」
     フィーネに出された緑茶をすすっていたフェオが感激するその横で、フィーネもまたため息をつく。
    「似てないよ」
    「ほら、今、そっくりだったのだわ!」
     フェオは喜び、フィーネと父の間を飛び回る。
    「それにしてもお前、風の噂じゃあ聞いていたが腕が立つようになったんだなあ」
     父親の感嘆をよそに娘は淡々と答える。
    「母さんより腕っぷしが強い人のほうが少なかったよ?あ、でもアジムステップはもっと喧嘩っ早い人がいたなあ」
    「いやあ、それでも母さんに喧嘩で勝てるようになったなんてなあ。父さんなんだか涙腺にきたよ」
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