Kissもその先もスオ〜とスタジオで2人きり。作曲の手を止めてスオ〜を眺める。今日は朝からスタジオでずっと作曲してて、気づいたら放課後でスオ〜がコタツに入って本を読んでた。
スオ〜は今日も綺麗で可愛いなぁ…。こんな子がおれの恋人だなんて、未だに信じられない。いや信じて無いわけじゃないけど。つい2週間前に想いを伝えあって、はじめてのちゅーはその日にしちゃったんだけど、ちょっと遅すぎるんじゃない?とリッツにからかわれるくらいには手を繋いだりとかはまだドキドキするし、ちゅーもあの日以来1度も交わせてないくらいゆっくりペースでおれたちのオツキアイは進んでる。
ふっとスオ〜が本から顔を上げておれの方を見る。どうしたの?って聞こうと口を開く前にスオ〜の顔が近づいてきて、唇に柔らかい感触がした。
「へっ。す、スオ〜ととと突然なっ。」
「おや、穴が空いてしまいそうなほど私のことを見つめていらしたので、Kissが欲しいのかと思ったのですが、違いましたか?」
「確かにスオ〜とはたくさんちゅーしたいし、その先のこともしたいって思ってるけどさ!?あ、いや今のは忘れて!」
きょとんとした顔で首を傾げるスオ〜になんでそうなるの!?ってツッコもうとして、つい本音が漏れちゃって焦って誤魔化す。
「……私も、Leaderと"その先のこと"、したいと思ってます、よ。」
え、今スオ〜何言った……?"その先のこともしたい"って聞き間違いじゃないよな?
自分からちゅーしてきた時も普通の顔してたスオ〜の顔が一気に真っ赤に染まって、熟れたりんごのようになった。
「スオ〜、かわいい。」
今度はおれからちゅーをする。その柔らかさを確かめるようにに食んで、少し空いた口から舌を入れて、驚いて引っ込んだスオ〜の舌を絡めとる。
「はっ……んっ。ふぁ。」
初めて味わうスオ〜のお口の中は甘くて、おれよりも少し熱くて。潤んだアメシストがおれいっぱいになって、蕩けていく。
そのうち息苦しくなったのかとんとんと弱々しく胸を叩かれて口を離せば銀の糸が伸びてぷつりと切れた。
「スオ〜、その先もしたいってことはこれよりもっとすごいことするんだぞ。本当にいいの?」
「はぁっはぁ、ふ。あなただから、いいんです。私はLeaderのこと、そういう触れ合いをしたいと思うほどには好きですから。」
「……っスオ〜。おれも大好き!」
「わっ。」
スオ〜に対する好き、大好きの気持ちで胸がいっぱいになって勢いよくスオ〜に抱きついて、そのまま押し倒す。
大好きな子を組み敷いてるっていう状況にぐっと興奮が高まって、フーフーと息が荒くなる。
「ごめん、おれスオ〜のこともっと食べたくなっちゃった。今から、いい?」
「……はい。司を、Leaderのものにしてください。」
ぎゅっと手を握られて、それを合図に唇にちゅーしてから、ほっぺやまぶたにもちゅーしていく。それと同時に制服を脱がせていくと、スオ〜のブレザーのポケットからカサっと何かが落ちた。拾ってみるとそれはこれからする行為を最後までするのに必要なモノ、コンドームとパウチローションだった。
「スオ〜、これって。」
「あっ……。その、今日凛月先輩に『そういう雰囲気になった時に、ないからって中断するのもったいないじゃん?こういうのは受け入れる側が用意しておくに越したことはないと思うんだよねぇ』とBlazerのPocketに突っ込まれたんです。」
「リッツ……。」
あまりにもタイミングが良すぎて、リッツに誘導されたんじゃないかと思えてきた。そういえば昨日リッツが『早く抱いちゃえばいいのに〜』なんておれに言ってた気がする。作曲に集中してたから聞き流したんだけど。
おれもコンドームはナルに『エチケットよ』と渡されて財布に忍ばせてあるけど、スオ〜の身体の負担を考えたらパウチローションは確かに必要だ。ありがたく使わせてもらおう。
「続き、しよっか。」
気持ちを切り替えて、今度は耳を舐めたり息を吹きかけたりしてみる。
「ひゃっ。」
最初はくすぐったそうにしてたのが、だんだんと艶っぽい声に変わる。
「やっ……ん。りーだぁ、みみ、だめっ。ひゃぁん。」
「耳、気持ちいい?」
「喋らない……で。」
身を捩って逃げようとする身体を止めるために動くと、スオ〜のお股におれのひざが当たって、ゴリっと固い感触がした。
「あぁっ……。」
スオ〜の身体がビクンとはねた。もしかして、ちゅーと耳舐めただけでこんなに固く……?前からくすぐったがりで、刺激に弱いんだろうなって思ってたけど、ここまで敏感だったなんて。
「スオ〜、すっごくえっち。」
おれの固くなったのをスオ〜のにグリグリと押しつける。
「あっりーだぁの。」
「はっ…、これ、スオ〜のナカに入れる準備するから。」
もう一度唇への深いちゅーをして、ベルトを外して脱がせていく。
甘さに酔いしれながら、その中心に手を伸ばした。