Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    kirye

    @Kirie26586984

    成人済みの女子です。🔥と🧹の兄弟愛沼につかっています。英国紳士とスパイに滅法弱いので、ぶら下げられたらふらふらついていきます。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 11

    kirye

    ☆quiet follow

    寒くてかなわないので、自分の心を燃やすために、
    キメ学軸のちょっとエッチな読切を上げました。
    兄28歳×弟16歳。同居してます。
    表の裏はほんとに裏でした、というお話。
    兄上はずっと真実だけを話しています。

    #杏千
    apricotChien

    Age verification
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤❤☺☺💖💴😭💕💴😭💕🙏😭💕💴☺💖💗😍💗😍💗😍💗😍💗😍👏😍🙏💴💖💘👏😍💕😻💯💯🙏🙏💘💘🍑❤❤💕😭🙏💴💖👏😍💘💖😍💒😍😍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    sena

    PROGRESS兄上生誕祭を大遅刻した末に、元々去年書いてた話(しかも前編)を引っ張り出してきました。
    一応前に書いてた『袋小路に閉じ込めて』の兄弟じゃないふたりの話。明らか長くなりそうだったので、前後編に分けました。後編は…書けたらいいですね(諦めモード)
    今はまだ、このままで『そういえば、もうすぐ兄上のお誕生日ですね』

    毎日の習慣となった夜の電話で、千寿郎がふと思い出したように呟いた。そうか、もうそんな時期か。ベッドの上に胡坐をかき、壁に凭れながら弟の声に耳を傾ける。元々俺は行事に弱く、当日人に言われて初めて気付くことも多い。やけに生徒達から菓子を貰う日だと思っていたら、実はバレンタインデーだった…なんてこともあった。誕生日はそれが顕著で、自分では中々気付けない。興味がない、とは少し違う。誕生日は弟が教えてくれる、そんな自惚れがあった。

    …かつての誕生日は、決まって弟が豪勢な飯を作ってくれた。何も言わずとも朝餉には俺の好物が並び、膳を並び終えた千寿郎が『お誕生日おめでとうございます』とはにかんで笑う。そこでやっと、俺は今日が誕生日だと気付くのだ。そんな日常を過ごしてきたせいか、弟がいなくなってからは、誕生日を意識することも無くなった。ただ年を重ね、弟のいない日常を生きていく。かつての同僚や昔馴染みたちが祝ってくれることも勿論嬉しいが、俺の誕生日は弟の声と料理で出来ている。少年を脱しつつあるあの声で、優しく名を呼んでほしい。歳を重ねる喜びを、俺に思い出させてほしい。そればかりを願っていた、昨年までの淡々とした誕生日はもう来ない。二十数年ぶりに、俺のよく知る誕生日が戻ってくる。そんな確信めいた予感を胸に、俺は弟の言葉に頷いた。
    4620