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    kirye

    @Kirie26586984

    成人済みの女子です。🔥と🧹の兄弟愛沼につかっています。英国紳士とスパイに滅法弱いので、ぶら下げられたらふらふらついていきます。

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    kirye

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    「絶望のプリンキピア」の兄視点です。「弟を手に入れるためなら世界を変える」を地でいく兄上のお話。自分至上一番ぶっ飛んでるので、読んでもらえるか心配すぎて、かきかけを載せます。この続きはR-18になる予定…

    #杏千
    apricotChien

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    sena

    DONE支部の下書きサルベージ、第三弾。
    未完成を加筆修正したので、最初と最後で少し雰囲気が違うかも。最終決戦後の柱(さねみん・ぎゆゆさん・音兄貴)と千くんの交流のワンシーンです。音兄貴は今回は不在。原作軸なので、兄上はいません。が、登場してます。捏造しかない。さねみん視点で、口調はずっと迷子です。とりあえず語尾に『ェ』か『ァ』を付けとけばさねみんになると思ってる人が書きました。寛大な心でお願いします!!
    黎明の先に※最終決戦後の千くん、不死川さん、冨岡さん(+宇髄さん)


    三月に一度の恒例行事。
    生き残った者たちで集まり、互いの近況と昔話をつまみに酒を呑む。かつての同僚二人と、同僚の弟と。奇妙な四角関係は意外と続くもので、気付けば季節は二巡目に差し掛かっていた。

    「おーい、邪魔すんぜェ」

    だだっ広い屋敷の玄関先、昔ながらの扉に向かって声を掛ける。
    もうかれこれ五度目の会合になるが、いつだってこの屋敷が集合場所になっていた。別に他所でも構いやしないが、目の届かないところで弟を連れ出すと煩そうなやつがいるので、毎回満場一致でここになるのだ。脳裏に浮かんだ快活な笑顔に『お前だよ、お前』と突っ込みを入れ、目の前の扉が開くのを待つ。が、いつまで経っても扉は開かない。時間は間違えてねェ筈…と、もう一度声を掛けようとしたその時。音もなく扉が開かれ、続けて現れた男に俺は顔を引き攣らせた。
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    sena

    PROGRESS兄上生誕祭を大遅刻した末に、元々去年書いてた話(しかも前編)を引っ張り出してきました。
    一応前に書いてた『袋小路に閉じ込めて』の兄弟じゃないふたりの話。明らか長くなりそうだったので、前後編に分けました。後編は…書けたらいいですね(諦めモード)
    今はまだ、このままで『そういえば、もうすぐ兄上のお誕生日ですね』

    毎日の習慣となった夜の電話で、千寿郎がふと思い出したように呟いた。そうか、もうそんな時期か。ベッドの上に胡坐をかき、壁に凭れながら弟の声に耳を傾ける。元々俺は行事に弱く、当日人に言われて初めて気付くことも多い。やけに生徒達から菓子を貰う日だと思っていたら、実はバレンタインデーだった…なんてこともあった。誕生日はそれが顕著で、自分では中々気付けない。興味がない、とは少し違う。誕生日は弟が教えてくれる、そんな自惚れがあった。

    …かつての誕生日は、決まって弟が豪勢な飯を作ってくれた。何も言わずとも朝餉には俺の好物が並び、膳を並び終えた千寿郎が『お誕生日おめでとうございます』とはにかんで笑う。そこでやっと、俺は今日が誕生日だと気付くのだ。そんな日常を過ごしてきたせいか、弟がいなくなってからは、誕生日を意識することも無くなった。ただ年を重ね、弟のいない日常を生きていく。かつての同僚や昔馴染みたちが祝ってくれることも勿論嬉しいが、俺の誕生日は弟の声と料理で出来ている。少年を脱しつつあるあの声で、優しく名を呼んでほしい。歳を重ねる喜びを、俺に思い出させてほしい。そればかりを願っていた、昨年までの淡々とした誕生日はもう来ない。二十数年ぶりに、俺のよく知る誕生日が戻ってくる。そんな確信めいた予感を胸に、俺は弟の言葉に頷いた。
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