原罪の獣とは原罪と呼ばれし罪の力を持つ化身たち。
いずれ現れる存在であり、生まれてくる経緯はそれぞれ異なる性質を持つ。
共通するのは角と宝石の瞳である。
それぞれが固有の領域を持ち、その領域から世界を見つめているとされている。
本体が世界に現れるのは稀であり、対抗できる存在がいなければ獣の領域に取り込まれてしまう。
原罪背負いし七体の獣。
原罪の憤怒イーラ
一対の角とルビ-の瞳を持つ。
始まりの憤怒は唯一人の弟に向けられた。
神に失望され、聖なる力を取り上げられて邪悪な力に魅入られてしまった存在。サタンの子として一族から追放された始まりの殺人者。
原罪の怠惰アケディア
曲がりくねった二対の角とエメラルドの瞳を持つ。
麗しき美と戦いの女神、愛する夫を失い嘆いて指命を放棄した。彼女はあらゆる場所で崇められ、その場所によって名前が違うと言う性質を持つ。
原罪の色欲ルクスリア
繋がった三対の角とアメシストの瞳を持つ。
魅了の瞳を持っており、見つめられた者はたちまち彼女の虜となり、狂うだろう。
堕天使と天使の愛欲によって生まれ出た者、地獄の底で鎖につながれたまま未だ知らぬ母の愛を渇望し、鎖が壊れるのを待つ。
原罪の強欲アウァリティア
四対の角とトパーズの瞳を持つ。
手に入れられない貧しさから全てが手に入られる富を心から欲した。物欲の化身となったが故に他者から取り上げたあらゆるモノを領域に飾っている。
原罪の嫉妬インウィディア
大小まばらな5対の角とサファイアの瞳を持つ。
どうして自分に愛は向けられないのだろう。
燃える炎は彼の存在が心にやどす妬みそねみ。
原罪の暴食グーラ
歪にねじれた6対の角とガーネットの瞳を持つ。
底知れぬ腹、全てがのみ込まれていく。
異空のブラックホール、彼が顕現する領域には何も残ってはいない。
原罪の傲慢スペルビア
王冠の如き七対の角とブラックダイヤの瞳を持つ。
自分こそが至高の存在。
純白の羽を失った代わりに生えたのは悍ましく黒い翼だった。彼が顕現する領域には悍ましい遺業が蔓延っているとされている。