恋文 月並みな表現ではありますが、身を焦がすような恋を致しました。
だけど、それは〝恋〟と呼ぶには、あまりに甘く蕩かされるようであり、同時に苦く、心を苦しめるもので。
時に暗闇を照らす一筋の光のようであり
時に真っ白なキャンバスに一滴の汚れを落とすようであり
時に冷たい地の底まで突き落とし、また引き上げるようなものでありました。
その感情の揺れに、己の醜い感情も露にされていくようで、それを恋と自覚すればするほど、〝恋〟が〝愛〟に形を変えていくほど、身の内を食い荒らす獣のような、どろどろとして黒く澱んだものに、心を蝕まれて、私が私でなくなっていく、時々そんな心地が致します。
恋とはこのようなものでしょうか、これは愛でしょうか、ただの執着でしょうか。
それともこれは、また違った別の〝何か〟なのでしょうか。
その青い瞳に見つめられるだけで、燃えるような気持ちと、水面に漂うような心地良さと言う、相反する気持ちに包まれるのを、最近になって自覚致しました。
どうかあなたも同じであって欲しい、これは私のエゴに他なりませんが、愛の言葉を囁かれる度に、私の瞳を見たあなたの心の内にも火が灯り、水に揺蕩う心地良さを与えられていたら、そう切に願います。
アウトローは根っこを生やしちゃいけないんだ
風のように、時に雷のように、激しさと冷酷さと愛嬌を持ち、鮮烈に生きたあなた。
そのようにさっぱりと笑うあなたに安寧の場所を、などと考えてしまう事は、烏滸がましいとは思いますが、それでも私は、あなたの唯一でありたいと、そう思ってしまうのです。
これを私は〝愛〟と形容することとしました。
どうか愛しいあなたに、願わくば不変の、この想いが届きますように。
愛しています、心から。