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    ネタメモ 旅にこじつけられるねえと悪巧みしていた痕がタイトルに出てる

    #ヒュンポプ
    hyunpop

    旅路を往くヒュンケルだけでは贖罪は出来ない、このおれが見張ってますから、というていで一緒に贖罪の旅をするポップくん
    贖罪の旅の途中、行く先々で拒絶、報復を受けるヒュンケル
    いつも黙ってそれを治すポップだが、ある日耐えられなくなって治療中に怒りながら泣き始めたりする
    だんだんヒュンケルは大魔道士の手助けがあってずるいという空気にもなってくる
    大魔道士様のお力あってのものだヒュンケルの力で償ってるわけじゃないじゃないか
    そんなわけないだろ
    「怪我してるんじゃねえか 見せてみろ」
    「怪我などない 泥を被っただけだ」
    「いいから見せろ」
    「大事ない ただの子供のいたずらだ」
    「そうか、子供のいたずらなら仕方ないよな」
    「子供のいたずらなら仕方がない、事故だったなら仕方がない、おまえはこういうことをされても仕方がない、そういうことか?」
    「ポップ」
    「ふざけんなよ」

    どこに行くってんだ
    人を傷つけるって?おれの痛みはおれのもんだおめえにとやかく言われる筋合いねえんだよ!
    知らねえところで一人で苦しんで野垂れ死にでもされちゃあ寝覚が悪いったらありゃしねえ
    おれの目が黒いうちは逃げられるなんて思うなよ

    投げられたナイフを拾い子供にナイフを渡す
    「そうだ」
    「オレはお前の仇だ」
    切りつけてくる子供 間にポップの体が差し込まれる
    「よ、わりいな邪魔しちまって。でもさ、ちっとだけおれの話を聞いてくんねえか」
    「ちなみに兄ちゃんは回復呪文でこんな傷あっという間に治せるから気にするこたねえよ。でさ、こいつもいっぱい悪いことしたしさ、こいつのこと許せねえのはわかるんだけどさ、おれと、おれの仲間のこと助けてくれたこともたくさんあんだよ。だからさ、どうにか眼を瞑ってやってくんねえかな。おれからのお願い」
    「ごめんな、こんな頼み事しちまってよ。お願い聞いてくれて、ほんとありがとな」

    「なに?おまえあれだけでおれがどうにかなるとか思ってんの?はー舐められたもんねえおれもねえ、一応アバンの使徒と呼ばれて大魔王とそれなりにやりあったんですけどぉ」
    「まあ、あのときは、ああするのが一番だっただろ」
    掠っただけだし心配すんなよ
    掠った?横に逸れないように、自分の体に刃を押し付けているように見えたが
    血が流れないと止まれないことがある、というのは。戦いの中でいやでもわかってしまったことだった。
    「はぁ〜今日はもう寝っかな、魔法で傷は治っても体力と血は戻らねえし」
    「血か」
    腕を捲りナイフに手をかけようとするヒュンケルにぎょっとする
    「わっバカ何する気だよおめえ!血なんざいらねえよ!そもそも血にも相性があって……とにかくいらねえよ!そんなの」
    途方に暮れた目をしたヒュンケルにため息をつく
    「回復呪文で傷は治るんだからんな気に病むことねえんだよ。あーあ、でも余計に疲れちまったよな」
    伸びをした瞬間に空いた腹に思わず手を伸ばす
    「……んだよ」
    「いや……」
    ぱちぱちと瞬かれる瞳から顔を背けながらそっと手を離した

    ポップが事故に巻き込まれて出血多量で死にかける
    オレの血を使えないか!
    ヒュンケルの輸血で一命を取り止めるポップくん
    ……生きてる
    ……雲の上、じゃねえもんな、ここ
    おれはまた他人の血で助かったのか
    「よ、」
    静かに入ってきたヒュンケルに声をかける
    「おめえが血わけて助けてくれたんだってな、余計なことしやがって……なーんて言わねえよ、ありがとな」
    「……まだ起きてはいけないと聞いているが」
    「歩き回らなきゃ大丈夫だろー寝たまんまだと身体が痛くなっちまう……で、それ差し入れ?……ってすごい量だな」
    「ああ、オレの食事もある ここで食べても?」
    「んあ、いいけど」
    なんでわざわざここでとは思ったが了承する
    「うわ……肉と臓物ばっか……てかおまえそんな……食う方だっけ?」
    大量の串焼きやらを平らげていくヒュンケルに、差し入れの果物を齧るのも忘れて呆然とする
    「血を増やすためだと思ってな お前も食べられそうなら食べたほうがいいと思うが」
    「いや……今は遠慮しておきまーす……」
    まだ胃が耐えられる気がしない
    「でもなんか……やたら生き生きしてんなお前、なんかいいことあったの?」
    「そうか?」
    少し思案して口を開く
    「正直、嬉しかった オレの体が、こんなふうに誰かの役に立つなんてな」
    「は?」
    「オレが健康であることで、誰かを救えるなんて、考えたこともなかった 生きていて良かったと思ったのは、初めてかもしれない」
    「おまえ、」
    呆然と呟くポップ
    「本当に馬鹿だな」
    心なしか嬉しそうに串焼きを頬張るヒュンケル

    ひとりの部屋、ポップが泣いている
    ヒュンケルがこんなことで初めて生きていてよかった、と思ったということが、悲しい
    場面、ヒュンケルへ
    うれしそうに血を抜いた後の腕を撫でる


    ──────


    この先も考えてあるけどだいぶ案の散らばりなのでここまで。話は面白いと思うけど形に出来るだけの力があるかなあと言う感じで、形になるかどうか、乞うご期待!

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    DONEヲタヒュンとポップ【再録】
    時は21世紀になって数年後、秋葉原は趣都と呼ばれヲタク文化が爛熟していた…なぎささんの作品のヲタヒュンが大好きすぎて設定をお借りしたお話。似て非なる世界線と思っていただければ幸いです。なぎささんの素敵なマンガは下記にて…!!
    ■現代日本でオタクやってたら即売会でコスの売り子に一目惚れした話
    https://www.pixiv.net/artworks/89088570
    Wonder2 爽やかな風が、コンコースを吹き抜ける。
     JR秋葉原駅中央口改札前。
     天井が高く開放感がある上、改札の前の壁沿いに立てば、待ち合わせに最適だ。
     聖地巡礼者、外国人観光客、予備校生、チラシを配るメイド、普通に家族連れなど、さまざまな人種の坩堝と化した電気街口ではなく、こちらを待ち合わせ場所に選んだ自分勝ち組…多分。
     五月半ばの日曜日、気温、湿度とも申し分ないはずだったが、ポップとの待ち合わせ時刻が近づくにつれて、俺はだらだらと変な汗が背中を流れるのを感じていた。
     まずい。緊張してきた…。
      これ以上、改札方向を見続けることなどできはしない!
      落ち着け、とりあえず、かわいいもののことでも考えよう。オリゼーとか、猫とか…。あ、少しなごんできた。
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