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    kadekaru_kaname

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    kadekaru_kaname

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    性癖のうちの一つです……、書くか迷っていると言ったら、書きなよ!と言ってもらえたので断片ですが……!半ロナです。

    貞盲ぷちん、ぷちん、と音もたたずに。ただ、微睡みの中でわずかな痛みが痴丘から取り除かれていく。脛とか、腕とか、たまに脇とか。そういうところから千切るように、陰茎を刺激しない程度にあまり自分で直視することのない白銀を抜く。ただ、別に悪いことをしてるつもりも、恥ずかしさもない。ぼんやりと眠気と、エッセンス程度のちくりとした感覚がなんだかほんわかと気持ちがいいのだ。誰にも言えねえよなあ、と今では思う。服を着てる方が珍しいと言われる退治人の仕事でも、流石に帰宅する前には局部程度は隠すので、まだ、きっと、おそらく、なんとなくだが、他人にはバレていないと思うのだ。朝になって、目が覚めて、覚醒した意識の後に待つ、生来の気質にうんざりするのは分かっているのだが、夢精をコントロール出来ないように、欠伸や鼾に原因があるように、俺にとっては不可逆の行為だった。陰毛抜毛症、それが多分一番俺の症状に近い名前なのだと思う。勝手に抜けるのではなく、何故か抜いてしまう。人によってはそれが頭皮であったり、それこそ指の毛とか腕の毛とかにもなるのだろう。ショットが聞いたら、何らかの冒涜だと嘆き悲しむだろう。人によってこの症状は様々だ。そこに毛があるのが気に入らないとか、落ち着かないから適当に抜いてしまうとか、人の数だけ抜毛症はある。俺の場合は、気持ちいいから以外の何物でもないのだが。何度もやめようと思って、それでも無自覚に繰り返すうちに、俺の痴丘は焼け野原のように疎らな銀しか残らなかった。だが問題ないと思っていたのだ、半田と付き合う前までは!
    「なんで、セックスする時に服って脱がなきゃなんねえのかな……」
    風呂場の椅子に腰かけて、自分の枯れた原っぱを見つめる。服越しに触れ合うとか、そういうのは興味あるし、したいし、半田のそれも見たい。でも、自分の裸体を晒すということは、今までの無自覚のツケが回ってきてしまうのだ。だからこそ、日に当たらない仕事についてから長く焼けなくなった肌にまとわりつく、ぽつぽつとした銀を剃りきってしまおうと思うのだ。いつか、半田と寝た時に、また無意識に抜毛して、下着の中に陰毛が溜まり、裾から落ちてしまうことを考えるとぞっとする。そういうことをしてしまう自分に対してと、この行為を見てしまう半田の気持ちの両方を考えて、だ。けれど完全に無毛にするのは、ちょっとばかり抵抗が残っていた。それはそれで、自分からパイパンにする趣味があると思われても嫌だなと、感じる。自然な感じに、剃れれば。そう思うのだがやはり何度見ても見た目を良くするには殆ど剃りきらないと難しい。貞操観念に対して盲な俺は、もはや何がエロくて、何がエロくなくて、どれが純情で、どれが異常か何も分からなくなっていた。此処まで来たら、そう思って一応ジップロックで防水したスマートフォンに乗っている男性の剃毛処理サイトを眺める。下手なことをしない限り肌を傷つけることのないT字の剃刀を草原からなだらかな丘へと滑り整える。柔らかい縮れ毛は、すぐに絡まり、その度にお湯で流し、また際どい箇所へと当てていく。こんなもんかな、と思った時に、急にスマフォに着信が入った。なんだ、と思えば、それは恋仲の半田からの電話で。こういう時ってどうすんだ、無視した方がいいのか? でもそうすると後で面倒だし、と風呂場の中でそのまま電話を取った。
    「……なんだよ、今風呂」
    「貴様、風呂にスマートフォンを持ち込んでいるのか?」
    「緊急じゃねえなら切るぞ」
    「いや急ぎの用事だ。今夜貴様の事務所に行く」
    本当にその連絡の為だけに電話を繋げたようで、一方的に切られた俺はその向こう側で剃刀を手に固まっていた。全部、剃ってから、なんか突っ込まれたらその時に話そう。そう思いながら、万が一の為に、剃刀を置いて、後孔に手を伸ばした。半田が連絡をしてから来るってのはそういうことだろう。別に何もなければ、それはそれで。準備にも手馴れてきてしまった己は、いつから半田に変えられたのだろう。多分それは、出合った時からずっと、絶え間なく。俺はただ只管に、準備が終わる前にアイツが来ませんようにと願って指を埋めていった。甘い声なんて、独りじゃ捻り出すことも叶わない。







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    kadekaru_kaname

    DONE性癖のうちの一つです……、書くか迷っていると言ったら、書きなよ!と言ってもらえたので断片ですが……!半ロナです。
    貞盲ぷちん、ぷちん、と音もたたずに。ただ、微睡みの中でわずかな痛みが痴丘から取り除かれていく。脛とか、腕とか、たまに脇とか。そういうところから千切るように、陰茎を刺激しない程度にあまり自分で直視することのない白銀を抜く。ただ、別に悪いことをしてるつもりも、恥ずかしさもない。ぼんやりと眠気と、エッセンス程度のちくりとした感覚がなんだかほんわかと気持ちがいいのだ。誰にも言えねえよなあ、と今では思う。服を着てる方が珍しいと言われる退治人の仕事でも、流石に帰宅する前には局部程度は隠すので、まだ、きっと、おそらく、なんとなくだが、他人にはバレていないと思うのだ。朝になって、目が覚めて、覚醒した意識の後に待つ、生来の気質にうんざりするのは分かっているのだが、夢精をコントロール出来ないように、欠伸や鼾に原因があるように、俺にとっては不可逆の行為だった。陰毛抜毛症、それが多分一番俺の症状に近い名前なのだと思う。勝手に抜けるのではなく、何故か抜いてしまう。人によってはそれが頭皮であったり、それこそ指の毛とか腕の毛とかにもなるのだろう。ショットが聞いたら、何らかの冒涜だと嘆き悲しむだろう。人によってこの症状は様々だ。そこに毛があるのが気に入らないとか、落ち着かないから適当に抜いてしまうとか、人の数だけ抜毛症はある。俺の場合は、気持ちいいから以外の何物でもないのだが。何度もやめようと思って、それでも無自覚に繰り返すうちに、俺の痴丘は焼け野原のように疎らな銀しか残らなかった。だが問題ないと思っていたのだ、半田と付き合う前までは!
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