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    miyasan_712

    色々

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    miyasan_712

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    大遅刻フォロワーへの誕生日プレゼント

    勇シンif「ねぇソロ!私たち大きくなってもずっとこのままでいられたらいいね」
    …………なんて言っちゃったのに。思い描く未来はいつも素敵で、この村で一緒に成長して結婚なんかしちゃったりして、そして一緒に年を取るの。そういう未来。
    でも現実はあまりにも残酷で、私の願う通りには進んではくれやしない。
    分かってたよ、そんな事。
    その為に私は今まで生きてきた。その時が来るまでずっと。
    だから言ったのよ。
    「あなたをころさせはしないわ」
    いつかまた会える日を待ち望んでいるよ。






    ってあれ??
    「シンシア!!」
    「……ソロ?」
    頭がうまく働いてくれない。確か私は魔物に殺されて……あれ、私生きてる?
    「シンシア…?大丈夫か?痛いところあるか?」
    「あれ、私生きてるの?」
    「うん。実は…」
    どうやら本当に1度死んでしまって居るらしい。けれど世界樹の花という神秘の花を与え蘇ったという。
    「シンシア、泣いてるのか?」
    「な、泣いてなんか…ないもん……」
    泣いてるの見られるのは何だか恥ずかしくて目を擦って笑ってみせる。
    「シンシアっ」
    「きゃっ………もうびっくりしたぁ」
    いきなり抱き着かれ受身が取れず草原に2人して倒れ込む。
    「もうソロったら泣いてらかっこいい顔が台無しだよ」
    「シンシアがここにいるってだけで俺…」
    「大丈夫。私はここにいるよ」
    「なぁシンシア」
    「ん?」
    「愛してる」
    「ふふ……私もよ」
    「もう2度と危険な目に遭わせたりなんかしないし、それぐらい強くなってみせるからさ俺の隣でずっと笑っててくれるか?」
    「…なんだかプロポーズみたいね」
    「……そのつもりなんだけどなぁ」
    「嬉しい。大好きよソロ」

    あぁ、今この瞬間だけ私たちはこの世界で誰よりも幸せに満ちてるだろう…そう感じた。
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    recommended works

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    DONEタケミっちが千冬くんに告白して、その告白の返事に悩んだ千冬くんがマイキーに相談する話。
    キーワードは「嫉妬」と「覆水盆に返らず」です。
    二部作の予定で今作は第一部です。
    第一部:千冬くん視点、第二部:マイキー視点を予定しています。

    ※この作品では誰も救われません。
    ※添え野菜程度に事後描写があります。
    『愚人どもの恋罪』 --「恋は曲者」-- 『嫉妬とは、愛の保証への要求である。』
    《レフ・トルストイ著『アンナ・カレーニナ』の一節より》


    卍卍卍


    「オレ、千冬のことが好きなんだ」

    そう言った相棒、もといタケミっちの顔は熟れすぎた苺みたいに真っ赤だった。多くの犠牲を出した関東事変も終焉を迎え、マイキーくんの妹や横浜天竺の総長である黒川イザナ、場地さんの仇である稀咲の死を目の当たりしてもしかしたら自分やオレが死んでてもおかしくなかったと感じ、この気持ちを伝えようと思い至ったらしい。
    オレのどこに惚れたのか訊くと、「ありすぎて一つずつ挙げると日が暮れる」とタケミっちははにかみながらある未来でタケミっちとオレが反社をしていて、その時命を張って自分のことを守ってくれたことがきっかけだったと思うと言った。それから未来から来たという傍からすれば戯言を馬鹿にすることなく信じてくれたこと。場地さんの未来を知ってて救うことが出来なかったことに対してタケミっちを責めることなく、誰からも褒められることもねえのに一人で戦ってすげえともっと胸を張れと背中を押してくれたこと。全てを受け止めた上で相棒でいてくれたこと。…など穴があれば出来るだけここから一番遠い場所まで潜って逃げちまいてえと思える自分でも小っ恥ずかしいエピソードをタケミっちは嬉しそうに、まるでずっと大切にしてきた宝物の包装を一つ一つ解いて開いていくかのように丁寧に優しく語って聞かせてくれた。
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