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    凪子 nagiko_fsm

    戦国無双の左近と三成、無双OROCHIの伏犠が好きな片隅の物書き。
    さこみつ、みつさこ、ふっさこ でゆるっと書いてます。
    ある程度溜まったらピクシブにまとめます(過去作もこちら https://www.pixiv.net/users/2704531/novels

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    POIPOI 26

    凪子 nagiko_fsm

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    【さこみつ】クロツルバミノヨル
    支部に出してるさこみつ現パロ怪盗×刑事の続き。さこみつだけど左近の元カレが伏犠で、今回は元カレ登場。でもさこみつ。
    前の話はこれ
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15203899#3
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16302322#3

    #戦国無双
    SamuraiWarriors
    #現パロ
    parodyingTheReality
    #石田三成
    mitsunariIshida
    #島左近
    shimmeringOfHotAir
    #伏犠
    sacrifice
    #さこみつ
    #腐向け
    Rot

    クロツルバミノヨル 今夜も厄介な案件に頭を抱えつつ、なんとか残業を終えて帰路につく三成。寒い真冬の帰り道に、いつものように足が向いたのは左近が営む小料理屋だ。
     ほかほかの白いご飯と、優しい味の手作り惣菜と、熱い味噌汁で身体を温めたい。
     時刻はもうラストオーダーの九時半をとうに過ぎているのだが、疲れた頭にはそんなことは全く無い。店の前まで来て暖簾が仕舞われているのを見て初めてそのことに気付いた三成は、軽くため息を漏らした。
    「左近の……味噌汁が……」
     しかし、暖簾は出ていないものの店にはまだ明かりが灯っている。入り口の引き戸に手をかけると、鍵はかかっていない。そのまま戸を開ければ、中には一人だけ先客がいた。
     左近はその先客の隣に腰掛けて、ゆったりと二人で酒を傾けているらしかった。
    「すいません、今日はもう終わり……って、三成さんですか。今夜はいつにも増して遅かったですね」
     引き戸が開く音に振り返った左近は、入ってきたのが三成だと見るや頬を緩めて椅子から立ち上がった。
    「座ってくださいよ。いつものでいいですよね」
    「あ、ああ。すまない」
     三成は先客に軽く会釈すると、一席離れた椅子に座った。差し出されたおしぼりで手を拭き、熱いほうじ茶に口を付ける。
     すぐに三成の前にモツ煮込みの椀が置かれる。ついで水菜のサラダとカブの炊合せ、牡蠣の味噌煮と次々小鉢が登場し、最後に白いご飯と大根の味噌汁が出てきた。
    「他に食べたいものがあったら言ってください」
     左近はそう言うが、これだけあればもう十分だ。
     そう告げると、左近は笑って「ごゆっくり」と言ってから先客の方に向き直った。
    「つまみ、これで最後になっちゃいました」
     先客の前に牡蠣の三杯酢の小鉢を置くと、先客は軽く首を振って杯を飲み干して立ち上がった。
    「わしはもう十分じゃよ」
    「そうですか……」
     左近が残念そうに見えたのは三成の目の錯覚だろうか。
     左近が何やら包みを持ってカウンターから出てきた。
    「これ、日持ちする常備菜を詰めときました」
     コートを着て引き戸に手をかけた先客の手に包みを持たせる。
    「いつもすまんな」
    「いえいえ。ちゃんと飯食ってくださいよ」
     左近はそう言うと、先客の男の後頭部に手を添えて軽く唇を重ねた。
    「さ、左近、何をするんじゃ」
    「お土産代ってことで」
     先客は軽く肩をすくめつつ帰っていった。
     三成の心にモヤモヤしたものが生まれる。
     確かに三成と左近の関係は愛し合っているなどという甘いものではない。左近は世間を騒がす怪盗で、三成はそれを追う刑事だ。けれど、こうして毎晩のように会い、少なくとも週に二度はベッドを共にしている。それは、恋人同士と言ってもいいのではないか?
    「さっきのは、誰だ?」
    「あんたには関係ないことですよ」
     左近は素っ気なく答えてカウンターの中に戻ると、伏犠が残していった牡蠣の三杯酢に箸をつけた。
    「なんてね。気になります?」
     三成の目を見つめながら左近がくすりと笑う。三成が小さく頷くと、左近は牡蠣をつまみに熱燗を傾けながら話しだした。
    「元カレってやつです」
    「お前はてっきり面食いだと思っていたが」
     元カレがいることは聞いていたが、てっきり三成のような女性的な容姿の男だと思っていた。さっきの男は左近以上にガタイが良くて三成とは正反対なタイプに見えた。
    「ん? 面食いですよ。三成さんほどじゃないですけどあの人だって十分イケメンでしょ? まあ、あの無精髭のせいでだいぶ台無しですけどね」
    「お前、あんなゴリラみたいな男も抱けるのか?」
    「ゴリラって酷いですね。ああ見えてあの人は医者なんですよ。腕のいい外科医で、俺の主治医なんです。それから、あの人相手だと俺ネコなんで」
     左近が、抱かれる側?
     衝撃の事実を聞いた三成の手から箸がポロリと落ちる。
    「あ、なんかいけない想像したでしょ。三成さんのエッチ」
    「左近が、抱かれる側なんて……信じられん……そんなこと……」
     三成は視線を彷徨わせながらブツブツ呟いている。
     小鉢の牡蠣を全部食べると、これまた伏犠の残していったすっかり冷えた徳利から酒を全部コップに移して飲み干した。
    「もっとも、あんた相手ではそんなこと絶対あり得ないんで安心してください」
    「俺も、正直お前を抱けるとは思えん」
    「でしょうね。とりあえず、夕飯食っちゃってくださいよ。今夜は泊まっていくでしょう?」
     三成は落とした箸の代わりを左近から渡されて食事を再開した。
     泊まって行けと言われたが、勿論ただ泊まるだけでは済まない。元カレとのキスシーンを見せつけられたばかりだというのに、当然のようにベッドに誘われた三成は、その左近の行動に軽い嫌悪感を覚えつつも断るとこなど出来ない。
     それほどまでに、三成は左近にどうしようもなくひかれていた。


     夕食を終えて、もう慣れ親しんだ二階の居住スペースへの階段を上がる。まっすぐ風呂に向かい、手早くシャワー浴びて出れば、そこにはバスタオルと着替えが用意されている。
    「本当に、よく気のつく男だ」
     家事は一通りできると言っていた。料理の腕は言うまでもないが、掃除や洗濯も嫌いではないと。
    「あの男にも、こうやって世話を焼いてやっていたのだろうか……」
     つい一時間ほど前に見たキスシーンが脳裏から離れない。
    「元カレと言っていたが、まだ続いているんじゃないのか?」
     すねたような声で口に出してしまってから、脱衣所の入り口から左近が顔をのぞかせているのに気付いて、三成ははっと口元を抑えた。
    「元カレですよ。それなりに付き合いはありますけど、別れてからは寝てないです」
    「でもさっき……キスしてた」
    「……あれ? 三成さんもしかして嫉妬してます?」
     左近にからかわれ、三成は衝動的に左近に掴みかかった。
    「悪いか! お前が……お前が俺を抱くから……」
    「……すいません、わざとです。三成さんに嫉妬してほしくて、わざとあんたの前でキスしました」
     掴みかかった三成をやんわりと抱いて、左近は宥めるようにその髪を撫でた。
    「お前は前に言ったな。俺よりも元カレの方が好きだって」
     ――『……三成さん、勘違いしてほしくないんですけど。好きは好きでも俺はそこまであんたに入れ込んでない。正直、あんたより元カレの方がまだ愛情持ててますから』
    「ええ。あの人のことは今でも好きですよ。けど、抱き合いたいと思ってるのは三成さんだけです。ねえ、憶えてます? キスしたとき、あの人驚いてたでしょ? 久しぶりだったんですよ」
     そう言われてみれば、確かに恋人同士のキスには見えなかった。
    「そういう真似はやめろ。相手にも失礼だ」
    「ええ。さっき怒られましたよ」
     左近は懐に入れていたスマホを取り出した。
    「その気もないのにキスされた方の身にもなれってね、メッセージが送られてきましたよ」
     ああ、きっとあの男はまだ左近のことを想っているのだろう。だとしたら、左近はなんと残酷なことをしているのだろうか。
    「あんたが好きですよ、三成さん」
    「……そして俺のことも、あの男のように捨てるのか」
    「あの人との間には好き嫌い以上に色々あったんですよ。それから、捨てられたのは俺の方ですからね」
     三成が驚いたように顔を上げた。
    「だからね、愛し合ってたって一緒にいられないって状況もあるってことですよ」
     顔を上げた三成の顎を指先ですくい上げて、左近はゆっくりと唇を重ねた。
    「俺とお前だって、窃盗犯と警察官の関係だぞ。それも、一緒にいられない状況じゃないのか」
    「……そう思うなら、あんたが俺を捨ててください。あの人が何も言わずに突然いなくなったみたいにね」
     今度は三成から左近の唇に吸い付いた。口を開いて舌をねじ込む。左近のように上手なキスは出来ないが、それでもがむしゃらに左近の舌を追い、絡めとる。
    「俺はお前を絶対に捨てない。お前を更生させて、お前の正式な恋人になってみせる」
     左近はふふっと笑う。
    「三成さん、男前ですね」
     その笑顔は、まるで泣いているように見えた。
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    凪子 nagiko_fsm

    MAIKING【エグシャリ】
    ラブラブ遠距離恋愛してるエグシャリを書きたかっただけなのに、その前段の話が終わらない件3本目。ようやくくっついたので、次からはただ砂糖吐かせる方向にしたい。
    くっついてもやっぱりキス止まり。
    1本目 https://poipiku.com/4425960/11388818.html
    2本目 https://poipiku.com/4425960/11394420.html
     あれから1年。
     中尉に昇進したエグザベは、サイド3駐留艦隊の新型艦エンドラでモビルスーツ小隊を率いる立場になっていた。若干25才の若さではあるが、ソーラ・レイ攻防戦での実戦経験を買われてのものである。
     駐留艦隊とはいえ付近の哨戒が主な任務であり、ズム・シティの官舎に帰るのは月に1度か多くても2度程度だった。
     そんな多くもない非番の日に、戦友でもあるコモリ・ハーコート中尉から呼び出しがあった。彼女はあのあと情報局に転属となっていたので、それほどマメに連絡を取り合っているわけではない。そもそもエグザベが所属する宇宙攻撃軍と情報局はあまりいい関係ではない。
     待ち合わせはエグザベもたまに寄るカフェ。こういう場所を選ぶのだから大した話ではないのだろうと軽い気持ちでやってきたエグザベを、先に到着していたコモリが迎える。
    11419

    凪子 nagiko_fsm

    MAIKING【エグシャリ】
    昨日の続き🟥←🟩前提のエグシャリだけどやっぱりキスまでしかしてないしなんなら付き合ってすらいないし薄暗い。まだ続く……
     ソドンを含めソーラ・レイ破壊任務に当たった艦隊は満身創痍で、その後の反乱軍掃討は後続の艦隊に任せることになった。とはいえ、切り札のソーラ・レイを失った反乱軍の士気は目に見えて落ち、雪崩を打ったように敗走する烏合の衆は規律の取れた正規軍の敵ではなかった。首謀者は捕縛され、程なくして一年戦争後で最悪の反乱は鎮圧されたのだった。


     ボロボロの機体をソドンに回収されてすぐにシャリアとエグザベは医務室送りになった。戦闘の疲労はありつつもそれ以外は特に問題がないエグザベと違って、シャリアの方は明らかに顔が青ざめている。サイコミュの負荷が異常だった証だ。
     体のスキャンと簡単な脳波検査をされ、特に異常なしと診断されたエグザベはあとは自室で休息するようにと医務室から出されたのだが、シャリアの方はそうはいかなかったようだ。不思議そうに首を傾げている医官に「中佐、どうかしたんですか?」と聞けば、ただの部下に簡単に言えることではないのか「ああ、まあ……本国に戻ってから軍病院で精密検査だな」と返された。
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    凪子 nagiko_fsm

    MAIKING【エグシャリ】
    シャア←シャリ前提のエグシャリ。キスまでしかしてないよ。
    最終決戦捏造。中佐が大佐と再会したうえでケリつけて少尉とくっつくまで。
    中佐にかっこよく戦ってもらいたかっただけかもしれない……
    続きます。全部書けたらピクシブに出すかな。
     ソーラ・レイ。それは一年戦争で使用された史上最悪の兵器。サイド3のコロニー一つをそのまま巨大なレーザー砲にするという狂気の兵器は、一年戦争終結後もサイド3中域に封印という形で漂っていた。
     ――戦後処理に合わせて解体してしまえばよかったものを。
     そうできなかったのは、ジオン公国がまだ地球連邦政府を脅威に感じていたからに他ならない。万が一また戦争になるようなことがあれば、再び使用することを前提にそこに留めおいたのだ。その脅威が自分たちに向けられる可能性に目をつぶったまま。
     
     反乱軍にソーラ・レイが奪取されたという報は、すぐに本国の統帥本部経由でグラナダにも伝わっていた。
     反乱軍は、ザビ家に不満を持つ一部の高官が、戦争が終わって職にあぶれた旧ジオン軍人を束ねたものだった。それを焚き付けて武器供与をしたのは連邦軍だ。ソーラ・レイでサイド3のジオン公国首都ズムシティを焼き払うと言ってのけた反乱軍相手に交渉の余地はなかった。
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    凪子 nagiko_fsm

    MAIKING【ふっさこ】珍しく真面目でシリアス寄りな伏犠→←左近。
    おぼろげな記憶とイメージで書いたら時間軸はOROCHI2だけど、古志城ステージは無印という代物に。実際はこんな場面無いです。この後エロ付けてpixivに出す予定。
    【ふっさこ】別れは直ぐ側に 思った以上に戦況が悪い。
     黒く不気味にそびえる古志城を見上げながら、左近は無意識に顔を歪め舌打ちしていた。
    「どうしたんじゃ? お主らしくもなく苛立っておるのう」
     左近の隣で、伏犠がいつものように余裕のある口調で言う。だが、その表情はいつになく硬かった。

     左近と伏犠の二人は、呉軍を主とする一軍を率いて古志城東側の攻略に当たっていた。
     広大な戦場は見通しも悪く、西、南、北門にそれぞれ布陣している友軍の状況は目視できない。しかし、時折やってくる伝令の報を総合すれば、どこも似たりよったりの苦戦ぶりのようだった。
     特に東側には敵の戦力が一際厚く配置されていたようで、最初に斥候を放ってから、左近は攻めあぐねていた。力技で押し切るには予想される犠牲が大きすぎる。かといって、いつまでも手をこまねいているわけにもいかない。策を巡らせて散発的に仕掛けてみるものの、あまり大きな戦果は得られなかった。それもそうだろう。軍略を巡らせ戦術を駆使しても、大きすぎる戦力差はそれだけでは埋まらない。
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