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    はるや゚

    性癖に 素直に従い 書いていた
    やつを投げてく ところてんなの

    ◇これは読んだ方が良さげなリトリンなの◇
    https://lit.link/Haruy4nano

    ◇この話のここ好き!はこちらにどうぞなの◇
    https://wavebox.me/wave/waura4mz8yx8l0op/

    ◇ツイ@4696touhou @kurepuondoV3Mix

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    はるや゚

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    くろそら◇落書き
    困った時のお題ガチャや診断メーカー。いつも自分が書いてる軸の2人かもしれないし違うかもしれないけどくろそらなのは共通しているよい

    ##くろそら

    (起きたらお土産話聞かせてねー?) ◆

    「ねぇ九郎先生ー、実は冷蔵庫におやつがあるんだけど気付いて――」
    「すぅ……」

    「…………寝てる」

     僕の口から小さく零れた言葉がそれだった。
    ……先にお風呂を済ませていた恋人は、僕がお風呂に入っている間ソファに腰かけたまま夢の世界へと向かっていたらしい。

    (お風呂にはもう入ったんだし……まだ寝かせてあげてもいいよねー?)
    「うぅ……ん……」

     いまのはもしかして返事だろうか。本当にそうでもそうでなくても、あまりにもタイミングが良過ぎてくすりと笑ってしまった。

    (……先に夜のおやつ食べちゃおうかな)

     冷蔵庫に眠っている美味しいお宝を求めて僕はソファの横を離れて台所へ向かった。

     ◆

    (起きてたら反応もいま見れたんだけどねー)

     ソファで眠り続けている九郎先生の隣に座り、もともと好きな方ではあったけど最近は買うことが増えてきたような気がする抹茶スイーツを堪能する。本日ご用意したのは抹茶プリンです。

    (……すぐそばに抹茶スイーツがあっても流石に起きないか)

     視線を隣の九郎先生に向ける。眠っていても九郎先生は綺麗でこのまま眺め続けているというのも悪くないかもしれない。

     それにしても、九郎先生が布団に入らずに寝落ちしているとは……移動中に仮眠とかはあるのかもしれないけど、僕の家にいる九郎先生は布団に入り部屋の明かりを消して寝る時間まで僕と日常会話とかしてるから、すぐ隣にいるのに「北村さん、北村さん」って僕を呼んでくれるあの声が聞こえてこないのは不思議に感じる。
     数時間前にしてくれた話を聞いてた感じだと、今日あった収録のお仕事が大変だったみたいだもんねー。そんな1日の中でも、一度鎌倉に帰ってからお泊まりセットを持って僕の家に泊まりに来てくれるのはかなり大変なんじゃないかと心配してしまうし、九郎先生のことだから「このくらいへっちゃらです」とか僕の目を見てまっすぐに答えてきそうだ。……いまは目閉じてるけど。

    「…………」

    (髪は乾かしてあったけど念の為……)

     立ち上がって向こうにある椅子にかけてあったある物を手に取り再びソファへ戻る。すやすやと眠っている九郎先生を起こさないように、風邪を引かないように、薄緑の優しい色をしたブランケットを九郎先生の肩にそっとかけてあげた。

    「う…………」
     いまの行動で起こしてしまっただろうかと一瞬どきりとした、けど起きる気配は……なさそう。

    「ん……まっちゃぱふぇ……をひとつ……」
    「…………ふっ、ふふふっ」

     いまは夢の世界にあるカフェとかにいるのだろうか。その九郎先生の寝言を聞いて、夢の中でも幸せそうだねって微笑ましくなる。

    (――お疲れ様、九郎先生)

     明日は一緒に抹茶パフェでも食べに行こうかと考えながら、九郎先生がこちらに戻ってくるまで僕は隣にいることにした。


     ◆
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    はるや゚

    DONEくろそら(🛹衣装編)

    「なんか色味が北村なんだよな」という話。

    3周目の清澄さんが白!黒!赤!緑!という北村想楽色コーデを纏っている事実に今でも驚けるんですけど完凸色も見ると『北村2周目(完凸)と並べてや〜』というメッセージを感じませんか本当にありがとうございました。本当は月イチで出したかったけど無理せずに自分のペースで書いていこうと思えたはるや゚先生の次回作をお待ちください🍵
    二月◇背中を押すのは空からの色


    「…………どう、でしょうか」

     いままでの私だったら着る機会は来なかったであろう雰囲気の、今回のお仕事で着る私の衣装。それを着て試着室から1歩2歩進み、私が着替え終わるのを待っていた目の前の人に声をかける。

    「どこかおかしなところはありませんか……?」
    「うーん、もう少し近くで見させてもらうねー」

     その人からも私に少し近付いて「へぇ……」「こういう風になってたんだねー」とぽつぽつ呟きながら私をじっと眺め周りをくるっと1周していた。な、なんだか緊張しますね……

    「……うん。僕の目にはちゃんと着れてるように見えるよー」
    「そうですか? 良かった……安心しました」

    「まぁ僕は衣装係さんじゃないし、実際は少し変な部分もあるかもしれないけどねー」と語っているのは私と同じくスケートボード大会のプロモーションを務めることになっている北村さんです。
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