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    @94_ROM_12
    稲妻の目金君関連のみ

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    習作。対弟限定の砕けた兄の口調練習。目金兄弟が会話してるだけ

    ##目金兄弟
    ##CP無し

    誘う兄と巻き込まれる弟【新作ゲーム】

    「聞いてよ一斗!」
    「ひっ!?……ちょっと兄貴、部屋入る時はノックしてって言ってるじゃん」
    「そんな事はどうでも良いんだよ!遂に、遂に!ギャラクシーテールの発売日が公開されただ!」
    「そんな事じゃ……。って、それ兄貴がずっと楽しみにしてたゲームだよね」
    「そうなんだよ!6年前にデモ版リリースされそれきり音沙汰がなかった今作が遂に正式リリース!長年デモ版を繰り返しプレイしていたファンとしてこれ以上の喜びはないね!」
    「へぇ、良かったね」
    「今作の発売を記念してコラボカフェも期間限定で開催されるし発売日まで楽しみが続くんだよ!」
    「ふーん。……で?僕に話しに来たってことは、そのコラボカフェに付き合って欲しいってこと?まあ、別にこれと言った予定も無いから頼まれても僕は問題無いけど」
    「え?いや別に話したかったから話に来ただけだけど。コラボカフェも秋葉名戸の皆さんと行く予定だし」
    「は?」
    「いやあ、この感動を今すぐ誰かに共有したかったので助かったよ。あ、用事はもう済んだので。では」
    「は、は???いや、ちょっと。あに__」

    『バタン』

    「……兄貴のああいうところ本っっっ当に嫌いっ!」



    【映画上映】

    「聞いてよ一斗!」
    「うわっ!……兄貴、この間部屋入る時はノックしてって言ったばっかりじゃん」
    「何と、今期ダンガムの序章が劇場で先行公開される事になったんだ!」
    「全然聞く気ないじゃん。……ダンガムって、あの?今期は女の子がパイロットなんだっけ」
    「女性パイロット自体は初代から存在していたし女性主人公という点では昨年のダンガムも女性主人公だったけど、それは一度隅においといて。今作は熱烈なダンガムファンを自称する南尾監督が代表を務めるスタジオpaxaが作成するとあり、凡ゆる意味で注目を集めているのさ」
    「へえー」
    「予告映像は新規層を意識した作りになっているけれど、ただカジュアルなだけな作品にはならないのでは無いかと噂されているね。いやあ、上映が楽しみな作品がまた一つ増えたよ」
    「ふうん。良かったね」
    「ええ!あ、話は以上です」
    「はいはい。お疲れー」

    [半月後]

    「一斗!翌週の入場特典無限回収したいので付き合って!」
    「そう言うと思った。で?何時の回に付き合えば良いの?」
    「一先ず朝イチの回とその次の回、映画館を移動して14時の回に……」
    「え、はっ!?」
    「とにかく、回れるだけずっと!あ、ご飯代は僕が持つので」
    「いやそれは当たり前だけど、そんな何回も無理__!」
    「それじゃあ宜しく!」

    『バタンッ』

    『ガチャッ』

    「いや僕丸一日付き合う気は無いからね!兄貴聞いてる?!兄貴ー!?」



    【サイン会】

    『コンコン』
    「一斗、入るよー」
    「…………」
    「?どうして黙っているのさ」
    「兄貴がノックして部屋に入って来た……」
    「何だよ人を無礼者みたいに」
    「実際普段はそうじゃん。それで?今日は何。何の新作が発表されたの?」
    「ああ、それなんだけど。一斗ってメーデルファンだよね」
    「そうだけど、それが何?」
    「今度東京で開催されるブックコンのチケットが当たってさ」
    「は!?ブックコンって、あのイナウッド俳優が多数来日する、あの!?」
    「ええ、限定メーデルグッズも多数販売されるあのブックコンです」
    「何で。兄貴どっちかっていうとメーデルはコミック派じゃん!」
    「確かに僕はメーデルはコミックを読んだ上で映画も楽しむ派ですが映画も関心がないわけでは無いよ。……って話がそれたね。そのブックコンに一斗が好きな俳優さんが来日する上にサイン会のチケットが抽選販売されていてね。試しに申し込んでみたら奇跡的に買うことが出来たのさ」
    「え、え?」
    「なので、これ一緒に行かないかい?」
    「え、あっ。行くっ!」
    「良い返事ですねえ。あ、取れたのは2日目のサイン会なので。忘れずに予定空けといてよ。それじゃ」
    「あ、待ってよ兄貴!」
    「何ですか?」
    「……何でチケット取ってくれたのさ。僕、チケット代払えないのに」
    「一斗、この人といつか会ってみたいって言ってたじゃ無いか」
    「……それだけ?」
    「そうだよ。何を用心しているのか知らないけど、これを元に強請ったりなんてしないからね」
    「いや、そんなつもりじゃ……、ごめん」
    「別に謝れと言ったつもりもないんだけど。ま、精々当日話したい事でも考えておくんだね。それでは」

    『バタン』

    「…………。……」
    「兄貴って、僕のこと興味ないってわけでは無いんだよなあ」
    「僕って、兄貴にとってどんな存在なんだろな」
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